Nakayoku Stories
2026年8月26日
Sanrio Character Aid
海外の活動
キャラクターを通じて、
人と人との笑顔を
つないでいきたい
Sanrio Korea Co., Ltd. 理事
Bae Wonjun/배원준
Profile
2000年、韓国現地法人であるSanrio Korea Co., Ltd.(以下、サンリオ韓国)に入社。輸出業務やライセンス営業に従事した後、2013年に同社取締役に就任。現在は法務の観点から、経営全体のリスク管理を担う。
※本ページにおける所属・役職などは、すべて取材当時のものです。

サンリオ韓国は会社設立初期から、「Sanrio Character Aid」の実施や、企業や非営利団体などが主催する社会貢献活動への協働を通じて、子どもから高齢者まで幅広い層を対象とする活動に取り組んできました。取締役のBaeさんに、活動内容とそこで実感したキャラクターの力について伺いました。
外部パートナーと協働してきたサンリオ韓国の社会貢献活動
サンリオ韓国が設立された1998年当時は従業員数が少なく、自社主導で社会貢献活動を進めるのは難しい状況でした。キャラクターを通じて人々に笑顔を届けられる活動ができないか模索しているなかで、社会貢献活動に積極的に取り組んでいた取引先企業から協働の提案を受けて始めたのが、サンリオ韓国の社会貢献活動のはじまりです。
その企業は子どもがんセンターを支援しており、療養中の子どもたちに笑顔を届けたいという想いが当社と一致し、ハローキティとともに病院へ訪問し、プレゼントを贈りました。子どもたちはハローキティの訪問に喜び、とびきりの笑顔をみせてくれました。
この時訪問した病院の医師の方がこの活動を覚えていてくださり、別の民間病院に移られた際にも、ハローキティと一緒に病院に来てほしいと声をかけていただきました。これをきっかけに、2010年ごろから本格的にサンリオ韓国主導で子ども病棟などに訪問し、「Sanrio Character Aid」を始めました。現在も、本社のグローバルサステナビリティ推進室の協力も得ながら、人事総務チームを中心に社会貢献活動を実施しています。

子どもから高齢者まで、それぞれの世代に寄り添う取り組み
現在は「Sanrio Character Aid」を継続実施しているほか、他の団体が主催する「愛のビックリサンタ」、「愛のキムチづくり」等に協力し、社会貢献活動に取り組んでいます。
「愛のビックリサンタ」は韓国青少年財団が主催する活動で、毎年1,004名(韓国語数字の「1004」と「天使」の発音が同じ)のボランティアを募集します。1チーム5名に分かれて、クリスマスイブの夜に経済的に困難な状況にある子ども1,004名の家庭を訪問し、プレゼントを届けます。ボランティアは約1,500円を参加費として支払い、その費用で子どもたちに贈るクリスマスプレゼントを購入します。さらに、チームのメンバーはそれぞれダンスやマジックなどの役割を担い、子どもたちの前で披露して、一緒に楽しいクリスマスイブを過ごします。この活動は、社内の声をきっかけに2015年から参加しています。参加当初は、子どもたちのみにサンリオのギフトをお贈りしていましたが、2020年ごろからはボランティアの方にもギフトをお贈りしています。
また、子どもたちだけでなく高齢者の方へも何かできないかと考え、始めたのが韓国赤十字社主催の「愛のキムチづくり」です。キムチは韓国の食卓に欠かせない伝統的な副菜ですが、価格は安くなく、作るにも一人暮らしの高齢者では大変です。そこで、韓国赤十字社のボランティアの方約20名と協力し、4時間ほどかけて約1トンの白菜を使って、容器400個分のキムチを作り、高齢者の方にお渡ししています。ハローキティも応援に駆けつけ、韓国赤十字社の方が事前に伝えた時間になると高齢者の方が集まり、あっという間に行列もキムチもなくなります。その嬉しさと達成感は、キムチづくりで負った腰の痛みも忘れるほどです。

不安や悩みに寄り添い、孤独感をやわらげるサンリオキャラクターの力
「愛のビックリサンタ」に参加した時は、イベント当日を迎えるまで、子どもたちにどれほど喜んでもらえるかと考えていました。実際には喜ぶ子どもたちの笑顔を見たとき、むしろ私の方が子どもたちから感動をもらったのです。サンリオ韓国で働いてよかったという感謝の気持ちが溢れ、幸福感に満たされました。この経験を経て、全社として社会貢献活動により積極的に取り組みたいという気持ちがいっそう強くなりました。
ハローキティをはじめとするサンリオキャラクターは、人々の感情や、人と人をつなぐ力、そして安心感を与える力を持っていると私は信じています。現在の世の中には、韓国に限らず経済的に安定した国においても、子どもから大人まで疎外感や不安を抱える人が多くいます。彼らの抱える不安や悩みにキャラクターが寄り添って孤独感を和らげるなど、キャラクターの力を活かした、サンリオらしい社会貢献活動を今後も実施していきたいと思います。

Comments
「幸せを分かち合う力」を体現する社会貢献活動
サンリオが社会に提供している最大の価値は、「幸せを分かち合う力」だと考えています。 「愛のビックリサンタ」では、ハローキティをはじめとするサンリオのキャラクターたちが、子どもたちに夢と希望、そして心あたたまるクリスマスの思い出を届けてきました。また、1,004名のボランティアの方々にとっても、子どもたちやチームのメンバーと喜びを分かち合い、人と人のつながりを実感する、貴重な機会になっていると思います。
サンリオとともに10年以上、一度も中止することなくこの活動を続けてきたことで、多くの子どもたちのクリスマスをより特別なものにできました。小さな贈り物により笑顔が生まれ、広がっていくというサンリオの企業理念に込められた想いを、さまざまな活動のなかでとりわけ体現している意義深い社会貢献活動であると考えています。
Hwang Inguk 황인국