Socialダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン

基本的な考え方

当社グループは、「One World, Connecting Smiles.」というビジョンを実現するためには、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)の推進が重要であると認識しています。こうした認識のもと、「サンリオ・マテリアリティ」の1つに「ダイバーシティの実現」を掲げ、一人ひとりが公平に活躍できる制度・環境を整備するとともに、多様な従業員の能力や個性、バッググラウンドを活かして新たな価値創造に取り組んでいます。

推進体制

当社では、代表取締役社長のもと、人事部・社長室が中心となり各部と連携し、DE&Iに対するグループ役員・従業員の意識や知識の向上を図る研修を企画・実施するなど、グループ全体でDE&Iを推進する体制を構築しています。

従業員・役員への啓発・研修

DE&Iセミナー

当社国内グループ各社の経営層を対象とした「DE&Iセミナー」を年に1回実施し、DE&Iに関する国内外の最新トレンドや、投資家・ファンド、消費者の視点など、さまざまな情報を共有しています。また、国内グループ会社の全従業員を対象にDE&Iについての意識啓発を目的としたセミナーも実施しています。

アンコンシャスバイアス研修

2022年度から「アンコンシャスバイアス研修」(旧ダイバーシティ研修)を実施しています。同研修は当社役員、管理職、従業員の階層別に実施しており、誰もが持つアンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)への気付きを促すことで、多様性のある働きやすい職場環境づくりにつなげています。

女性活躍推進

性別にかかわりなく活躍できる環境を実現することは企業の成長に直結します。当社の従業員に占める女性の割合は6割で多くの女性が活躍していますが、女性の管理職は少ないのが実情です。

このため、女性管理職比率の向上をDE&I推進における重要施策に設定し、キャリアアップとプライベートの充実の両面をサポートする各種制度の整備に取り組んでいます。従業員へのヒアリングなどを通じて、育児休業・休暇、時短勤務、スライド勤務、テレワークをはじめとする制度の拡充を図っているほか、2023年から評価・登用制度の見直しも進めています。

女性管理職(課長級以上)比率の目標(本社、2024年3月期末)

  • 43%に向上(2023年3月期目標31%は2022年11月時点で達成)

MSCI日本株女性活躍指数の構成銘柄に選定

当社は、2019年からMSCI日本株女性活躍指数(WIN)の構成銘柄に選定されています。

WINは、女性の雇用や管理職の割合、ダイバーシティへの取り組みといった女性活躍推進法に基づく開示情報などから、性別多様性に優れ、長期的に持続可能な成長が見込める企業で構成されています。またWINは、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)がESG投資を行うための指数の1つとして採用されています。

詳細は外部評価/参画するイニシアティブ・団体を参照ください。

障がい者雇用

当社グループは、障がい者雇用を「スマイルグループ」と呼び、障がい者の雇用と活躍推進に取り組んでいます。障がいの有無にかかわらず、個人がキャリアアップにチャレンジできる制度を整備しているほか、障がいへの理解を深める勉強会などを開催しています。

障がい者の雇用の状況(サンリオ単体、2023年度)

  • 31名

スマイルグループのミッション

  • 障がい者一人ひとりと丁寧に向きあい、社会人としての夢の実現に向けた自立支援を行います
  • 個性や能力を尊重し、障がいのある人もそうでない人もみんななかよく共生します
  • 企業として社会課題に向きあい、障がい者とともに会社の事業に貢献します

東京都 令和4年「障害者雇用エクセレントカンパニー賞」産業労働局長賞を受賞

当社は、2022年9月に東京都の令和4年度「障害者雇用エクセレントカンパニー賞」 産業労働局長賞を受賞しました。

詳細は外部評価/参画するイニシアティブ・団体を参照ください。

東京しごと財団と協業で「企業見学会」を開催

公益財団法人東京しごと財団の企業見学事業に参画し、2022年8月から2023年3月まで当社の障がい者雇用を紹介する「企業見学会」を開催しました。企業見学事業は障がい者雇用の促進を目的に実施されているもので、企業の人事担当者や就労支援従事者の職場訪問を受け付けました。

企業見学会の様子
企業の人事担当者や就労支援従事者の職場訪問の様子
取り組みの説明スライド