温かく迎えられ、すぐに任される
サンリオへ新卒で入社を決めた理由を教えてください。
日本発のキャラクター文化を世界に届けられる環境と、強い自社IPを持つことに惹かれて入社しました。
海外で暮らしていた時期があり、異文化の方と打ち解けるきっかけとして、キャラクターが自然と会話の糸口になる場面を何度も経験しました。言葉が十分に通じなくても、かわいいキャラクターを前にすると笑顔が生まれる。そんな体験が就職活動の軸になり、「親しみやすいコンテンツを通じて世界中の人をつなぐ仕事がしたい」という思いが固まっていきました。
自社IPを持ちながらグローバルに展開している企業を探す中で、サンリオほど条件に合致する会社はほかに見つかりませんでした。海外旅行で訪れた台湾では、交通系ICカードのデザインにサンリオキャラクターを多く見かけ、コンテンツとしての浸透力を肌で感じたことが最終的な後押しになりました。
自分が好きな日本の文化を、IPの力で世界へ届けられるという確信から、入社を決めました。
新卒で入社してみて、最初の印象はどうでしたか?
老舗企業ならではの堅実さを想像していましたが、実際に配属されたD2C(Direct to Consumer)営業部はとても温かい雰囲気でした。先輩たちは仕事に対して真剣でありながら、業務以外の場面でも丁寧にフォローしてくださり、入社直後から安心して質問や相談ができる環境が整っていました。
ライセンス事業やD2C事業など接点の多さは事前のリサーチどおりでしたが、それぞれの現場で働く社員の人間味ある姿勢は、入社して初めて知ることができた魅力です。
また、配属後すぐに店舗の管理監督業務を任され、想像以上にスピード感のある環境に驚きました。自分の判断が売り場に直接反映される手応えを、入社早々に実感できたことで自然と責任感が生まれ、大きなモチベーションになりました。
現在の仕事内容、担当領域を教えてください。
現在は、旗艦店であるSanrio NISHIGINZA店を中心に、宇都宮の店舗なども含めた複数店舗のスーパーバイザー(SV)を務めています。担当する4店舗に対して、売上や利益の最大化に向けた商品発注のサポート、在庫管理、経理的な管理、現場スタッフのマネジメントなど、店舗運営に関わる幅広い領域をフォローしています。
週の前半は本社でデータ分析や課会、SV連絡会などのミーティングに出席し、新商品の発売日にあたる水曜日には店舗を訪れて売り場構成を確認します。売り場のスタッフとコミュニケーションを取りながら、常にお客様に新しい発見をしていただく売り場作りを意識しています。
サンリオの店舗運営の面白さは、マニュアルがすべてではない点にあります。店舗の立地やスペース、客層によって求められる商品や売り場作りが変わります。例えば郊外の百貨店では、お孫さんへの贈り物を探す方や、お子様連れの方が多いことを踏まえ、ベビー・キッズ用品のコーナーを手厚くする。そうした工夫を、SVが自分の判断で組み立てています。
数字を追うだけでなく、その店舗に来るお客様の生活を想像しながら売り場を設計していく感覚を、これからも大切にしていきたいと考えています。
Sanrio 原宿店で磨かれた、SVとしての改善サイクル
入社後で最も苦労した経験と、乗り越えたプロセスを教えてください。
一番苦労したのは、2024年の入社2年目に「Sanrio 原宿店」の立ち上げプロジェクトに加わったことです。D2C営業部としてもこれほど大規模な店舗を一から作るのは初めての試みで、オリジナル商品の企画、什器の選定、店舗全体の雰囲気設計、商品構成など、さまざまな要素をゼロから決める必要がありました。
プロジェクトメンバーはベテランのSVが中心でしたが、前例のない取り組みで判断材料も少なく、進め方を模索しながら進行していました。約1年半に及ぶ長期プロジェクトの中で、経験の浅い自分に何ができるのかという葛藤を日々抱えながら奮闘していました。
転機になったのは、日々担当していたSanrio NISHIGINZA店での経験が自分の武器になると気づいた瞬間です。特に大型店特有のお客様の動線や物流の仕組みを肌感覚で把握できていたことが、プロジェクトに貢献する糸口になりました。
そこからは、経験の差を埋めようと背伸びをするのではなく、自分にできることを一つずつ積み重ねていきました。まず、毎週の定例会のスケジュール管理や社内外向け資料の作成を買って出て、プロジェクト全体の土台を整える役割を担いました。
同時に、Sanrio NISHIGINZA店で培った大型店舗の運営感覚をSanrio 原宿店の設計に反映させていきました。売り場の入れ替えを高頻度で行う中で見えてきた商品配置の最適解や、毎週通ってくださる常連のファンの方との会話から得た「お客様視点の魅せ方」を、新店の商品構成や新什器開発の議論に持ち込んだのです。
2025年12月、Sanrio 原宿店は無事にオープンしました。来店されたお客様の笑顔を直接見られたときは、とてつもなく嬉しかったことを今でも覚えています。また、リアルな接点があるサンリオショップだからこそ届けられる価値がここにあると心から実感しました。
その経験を経て、SVとして仕事の向き合い方に変化はありましたか?
Sanrio 原宿店の立ち上げを通じて、年次や肩書きに関係なく「自分が現場で積み上げてきたもの」には確かな価値があると実感しました。Sanrio NISHIGINZA店で繰り返してきた売り場変更の判断やお客様の反応を観察してきた経験は、新しい挑戦の場でもそのまま武器になります。大切なのは、自分の持っているものをチームに対して臆さずに差し出し、自身の役割を把握し、全うすることだと学びました。
この経験は、現在のSV業務にも直接活きています。例えばSanrio NISHIGINZA店には毎週のように通ってくださるコアなお客様がいらっしゃり、「今週の展開はこうなったんだね」と声をかけていただくこともあります。ファンの方のキャラクターへの深い愛情に基づいた視点は非常に鋭く、日々勉強になります。
こうした売り場で得た気づきやお客様の声を集約し、次の売り場作りに反映するサイクルは、Sanrio 原宿店のプロジェクトで「一つひとつの知見を共有し合うことでチームの力が大きくなる」と体感したからこそ、より丁寧に回せるようになったと感じています。
「偶然の出会い」を届ける。お客様の笑顔をつくる。
今後、どのような挑戦をしていきたいですか?
これからもお客様とのリアルな接点を大切にしながら、より大きな規模のイベントでリーダーを務めることに挑戦したいと考えています。現在リテール部門のイベント運営にも携わり始めていますが、「Sanrio Fes」や、キャラクターの担当デザイナーのみなさんが直接サインを描く「ミラクルサイン会」のような場には、推しのデザイナーに会うために、事前抽選に外れても当日枠を求めて来てくださる方がいるほどの熱量があります。
その熱量を目の当たりにするたびに、もっと良い体験をお客様に届けたいという気持ちが強くなります。店舗運営で培ったオペレーション力と、お客様の反応を読み取る現場感覚を掛け合わせて、来てくださった方に直接感謝を伝え、喜んでいただける場所を自分の手で作り上げていきたいです。
サンリオに入社を希望する方たちへ伝えたいことは何ですか?
「出会い」を大切に。就職活動は、自分の良い面だけでなく、見たくない面とも向き合う時間になると思います。それをネガティブに捉えるのではなく、新しい自分を知る出会いだと、ポジティブに受け止めてみてください。私自身、自己分析を深める中でサンリオという会社に改めて出会うことができました。
サンリオショップには、ネットショップのように目的の商品を検索して購入する「点」の買い物では生まれない、ほかのかわいいキャラクターや新しい商品との偶然の出会いがあります。そしてそこにはスタッフがいて、お客様の日々の暮らしの中に「お店に行く楽しみ」という、人とのつながりが生まれます。
数字やオペレーションの先にある、お客様の笑顔を自分の手でつくり出せる仕事がここにはあります。楽しみながら就職活動を続ける中でサンリオとの出会いを感じていただけたなら、ぜひ挑戦していただけるとうれしいです。共にお仕事できる日を心から楽しみにしています。