エンタメと教育という二つの志向を両立できるキャリア
サンリオへ新卒で入社を決めた理由を教えてください
大学時代は、学園祭実行委員会でパンフレットやポスターなどのグラフィックデザイン制作を担当し、企画を具体化するプロセスに強い魅力を感じるようになりました。この経験から、企画・制作に携わるエンタメ業界を志望して就職活動を進めていました。一方で、小学5年生から高校3年生まで海外で過ごした経験を通じ、教育によって子どもたちの将来の選択肢を広げたいという思いも強く持っていました。
就職活動中にサンリオの中期経営計画を目にし、新設予定のエデュテイメント事業部の構想に強く惹かれました。エンタメと教育という二つの志向を両立できる場だと考えたためです。面接では、リモート越しでも温かさが伝わる雰囲気の中、面接官のみなさんが私の話を丁寧に聞いてくれたのが印象的でした。役員メンバーも学生だった私の考えをしっかり受け止め「いつでも意見を言ってほしい」という言葉をかけてくれたことで、一人ひとりの挑戦を後押し、互いを尊重する社風を強く感じました。この環境であれば、エンタメの力で子どもたちの未来の可能性を広げたいという私自身の想いを形にできると確信し、入社を決意しました。
新卒で入社してみて、最初の印象はどうでしたか?
入社1年目から、志望していたエデュテイメント事業部に配属されたことに驚きました。新設されたばかりの部署だったので、新入社員が早い段階から新規事業に関われるとは想像していませんでした。面接や配属希望の際に「教育に興味がある」と伝えていたことを、人事の方が丁寧に受け止めてくださった結果だと感じています。配属初日から、子ども向け英語教材「Sanrio English Master」の開発プロジェクトに参加し、教材の中身を一から作るプロセスに携わることになりました。
もう一つ印象的だったのは、入社前に抱いていた「職場の雰囲気に自分がなじめるだろうか」という不安が、すぐに解消されたことです。性別や立場、バックグラウンドを問わず、一人の人間として私の意見を受け止めてくれる姿勢が、チーム全体に浸透していました。「みんななかよく」という企業理念が、標語にとどまらず日常の中で実践されていることを、入社直後から実感できました。
現在の仕事内容、担当領域を教えてください。
現在はエデュテイメント事業部が企画・開発している英語教材「Sanrio English Master」の販売戦略全般を担っています。具体的にはアフィリエイトやSEO施策といったデジタルマーケティング、そしてサンリオピューロランドと連動したオフライン施策の企画・運営まで、オンラインとオフラインの両面からお客様との接点を設計しています。加えて、販路拡大に向けたサンリオショップを統括するD2C(Direct to Consumer)営業部との調整や、ライセンス営業部やIP創造部との部門横断プロジェクトにおける連携業務も私の担当領域です。過去にはLINE・X・InstagramのSNSの立ち上げから運用も担当しておりました。
この仕事の根底にあるのは、「売ること」がゴールではなくお客様の立場に立って考えることです。デザイナーやコンテンツ開発チームが心を込めて作り上げた教材の魅力を、どうすれば保護者やお子様に正しく届けられ、継続して活用いただけるかを考え抜くことが日々の仕事の核になっています。「Sanrio English Master」はお子様にとって何が1番重要かを考え抜いたうえで企画され、徹底した品質管理のもとで開発されています。その完成度へのこだわりがあるからこそ、自信を持ってお客様に届けることができます。まだまだ勉強中ですが、これからも「お客様視点」を磨き続けながら、教材を通じてお子様の可能性を広げる仕事を大切にしていきたいと考えています。
自分の仕事が誰かの人生の選択肢を広げることにつながっている
新規事業の立ち上げで、最も大きな壁は何でしたか?
「Sanrio English Master」は、買い切り価格が約36万円という、他のサンリオ商品と比べると比較的高額な商品です。お客様からは「高くて手が出ない」「買ったものの使いこなせない」というお声が寄せられました。さらにSNS上では教材のタッチペンについて「音量が小さい」という指摘も上がりました。教材に登場する新キャラクター「バディエディ」も知名度があまりない状態で、商品設計・販売モデル・キャラクター認知のすべてを同時に組み立てる必要がありました。
転機になったのは、SNS運用の現場でお客様の声に直接向き合い続ける中で、その考えが確信に変わったことです。「買って終わり」の売り切りモデルではなく、お子様が英語を「続けられる」仕組みへ根本から変えなければ、この教材の本当の価値は届かないと強く感じるようになりました。
また、タッチペンの音量問題に対しては、チームで話し合い、量産スケジュールを待たず、既存購入者の分も含めた全品回収と改良版への交換という異例の対応を実行しました。また、買い切り型からサブスクリプション型への移行プロジェクトを推進し、既存購入者には無料期間を設けて不利益が生じない設計を組み込みました。さらに、教材と連動したオフラインイベントを企画し、子どもたちがキャラクターのバディエディと一緒に英語のダンスやクイズに挑戦するなど、英語に楽しみながら触れられる体験の場を作りました。
こうした取り組みを重ねる中で、バディエディの認知度が上がり、イベント会場で子どもたちが笑顔で名前を呼んでくれる存在へと成長しました。その後の新プラン発売に向けて継続学習の仕組みが整い、お客様の声に即応する誠実な対応が、教材事業の信頼基盤になっています。
その経験を通じて得た、最も大きな気づきは何ですか?
このプロジェクトを通じて、数字の達成だけでは測れない「誰かの変化」に向き合うことこそが、仕事の本質なのだと感じるようになりました。イベント会場で、バディエディと一緒にダンスを踊った子どもが終演後に駆け寄ってきて、「エディ大好き!」とハグをしてくれた瞬間を今でもはっきりと覚えています。開発初期から関わってきたキャラクターが、目の前の子どもにとって英語を好きになるきっかけになっている―そのことを肌で感じたとき、自分の仕事が誰かの人生の選択肢を広げることにつながっていると心から思えました。
サンリオのものづくりには、ぬいぐるみのパーツをお子様が誤飲しないように、あえてプラスチックを使わず布だけで仕上げるなど、安全性や品質への徹底したこだわりが息づいています。そうした積み重ねがブランドへの信頼につながっているからこそ、私は「これは本当に良いものだ」と確信を持ってお客様に届けることができます。上司から教わった「シール一つ作るのにも、糊の種類や貼り方にまでこだわりがある」という言葉は、その姿勢を象徴するものであり、商品に対する揺るぎない信頼の土台になりました。今、デジタルマーケティングや各種連携業務に携わる中でも、数字の先にいるお客様とお子様の顔を思い浮かべながら、体験の質を高める視点を大切にしています。
好きなものを素直に好きと言える価値観を広げたい
今後、どのような挑戦をしていきたいですか?
教育事業の枠にとどまらず、サンリオのキャラクターが持つ力をもっと広い世界に届ける役割を担っていきたいと考えています。私自身、学生時代はサンリオに特別な関心があったわけではありません。しかし入社して社員という中の立場から見るほどに、これほど丁寧に作られた商品やキャラクターがまだ届いていない人がたくさんいることを実感しています。好きなものを素直に好きと言える価値観を広げることも、一つの教育だと思っています。
具体的に挑戦してみたいのは、AIを活用したキャラクターとのコミュニケーション体験です。定型的なやり取りではなく、バディエディやその他のサンリオキャラクターと本当の友達のように会話ができれば、英語力の向上だけでなくお子様の自己肯定感を高めることにもつながるはずです。好きなキャラクターと過ごす時間を増やす手段としてテクノロジーを柔軟に取り入れながら、日本だけでなく世界中にサンリオの良さを届けていきたいと考えています。
サンリオに入社を希望する方たちへ伝えたいことは何ですか?
サンリオが好きだという気持ちは、もちろん大切な出発点です。ただ、その「好き」の先に自分なりのビジョンを持っていてほしいと思います。「このキャラクターを使ってこんなことをすれば、もっと多くの笑顔を生み出せる」「教育や社会にこう貢献できる」といったワクワクする構想がある方と、ぜひ一緒に働きたいです。
サンリオは、本当に人をリスペクトする温かい会社です。新卒1年目から新規事業に挑戦できる環境があり、役員にも気軽に意見を伝えられる風通しの良さがあります。「好き」の先にある自分なりの想いを持って飛び込んでくれたら、きっとその思いを受け止めてくれる仲間がここにいます。