キャリア入社社員インタビュー

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井上 慶祐(いのうえ けいすけ)

2023年サンリオへキャリア入社。ライセンス第一営業部 三課 所属。大学卒業後、旅行会社および外資系PCメーカーの2社で法人営業に従事。2023年サンリオに入社し、自動車・通信・家電・IT領域の企業をメインに、キャラクターを起用した広告宣伝企画の提案や、異業種間コラボレーションのプロデュースを担当。

IPが持つ 「人の感情を動かす力」を届ける当事者になりたい

-サンリオ入社までのキャリアを教えてください。

PCメーカーでは「製品(有形商材)」、旅行会社では「体験(無形商材)」の法人営業に携わってきました。両社での経験を通じて、意思決定の背景を読み取り、関係者を巻き込みながらプロジェクトを推進する力が鍛えられました。

キャラクターはグッズという「有形の商品」として展開されますが、その本質的な価値は、ファンの共感や思い出といった「無形の体験」に宿っています。

PCメーカー時代に培った「数字と根拠に基づく提案力」と、旅行会社時代に磨いた「共感を生むストーリー設計」という、一見相反する両輪があるからこそ、キャラクターという多層的な商材を、クライアントの課題を解決する確かなソリューションへと昇華させることができているのだと感じています。

-サンリオを選んだ決め手は何でしたか?

IP業界への関心が芽生えたのは、旅行会社時代に人気キャラクターの版権元企業と協業し、ホテルにキャラクタールームを設ける企画に携わったことがきっかけでした。

コロナ禍で旅行需要が落ち込む中でも、キャラクターに触れたお客様が笑顔になり、前向きな気持ちを取り戻す姿を目の当たりにして、IPが持つ「人の感情を動かす圧倒的な力」を肌で感じた時、「私もこの魅力を届ける当事者になりたい」という思いが明確な志へと変わりました。

数あるIP企業の中でサンリオを選んだ理由は、ハローキティという世界的IPを擁しながらも、グローバル展開を掲げて「第二の創業期」とも呼べる大きな転換期を迎えていた点です。「もっと世界に届ける」という現場の課題意識と情熱に触れ、IP業界は未経験でしたが、むしろ異業種の視点が新しい価値を生み出せると確信し、入社を決めました。

-現在の仕事内容と担当領域を教えてください。

主に自動車・家電・通信・BtoB企業等を対象とした広告宣伝企画の提案を行っています。単なるキャラクターの使用許諾という窓口業務に留らず、クライアントが抱える課題に対し、サンリオが持つテーマパーク、SNS、商品化といった多層的なアセットをどう組み合わせれば、最も効果的な解決策になるかを常に考えています。そして、企画全体を一つのパッケージとして設計し、プロデューサー的な立ち位置でプロジェクトを推進しています。

社内の各専門部署のリソースを最適に組み合わせ、サンリオだからこそ提供できる「解決策の完成形」を描くこと。それが、私のミッションだと捉えています。

4万5,000人の観衆が集まった球場で、ハローキティが始球式に登場した瞬間

-現在の仕事の中で、特に印象的だった案件について教えてください。

2024年に携わった「阪神甲子園球場100周年 × ハローキティ50周年」のプロジェクトは、私にとって極めて印象深い仕事となりました。最大のハードルは、球場にて試合当日にプロモーションを行うという「やり直しのきかない一発本番」ということでした。クライアントは日本を代表する大手事業会社であり、契約条件や実施要件の調整だけでも膨大な業務が発生しました。クリエイティブ、イベント運営、法務など、専門性の異なる複数の社内部門を横断し、同時並行で意思決定を進めていく大規模プロジェクトでした。

-その難局を乗り越えるうえで、何を大事にされていましたか?

まずはライセンス営業部内で「意思決定の順番」と「役割分担」を明確にすることを最優先しました。各部門のプロフェッショナルが、迷いなく専門性を発揮できるような土壌を整えることが、営業である私の使命だと考えたからです。

デザイナーとはデザインや表現の軸を徹底的に詰め、テーマパークと連動した企画については実際にその運営を担うグループ会社であるサンリオエンターテイメントチームと密に連携しました。さらに、大規模案件において不可欠な法務との協働においては、契約内容を一つひとつ詰め、実行段階における不確実性を事前にすべて解消しておくようにしました。こうした地道で周到な「土台づくり」の積み重ねこそが、プロジェクトを完遂させる真の推進力になると確信しています。

試合当日、45,000人の観衆が集まった球場で、ハローキティが始球式に登場した瞬間、球場全体が大きな歓声と笑顔に包まれました。これほど多くの人々が熱狂する姿を目の当たりにしたことは、私にとって言葉にできないほどの衝撃でした。

リアルな場でお客様の熱量に直接触れられたこの経験は、今も私の大きな原動力になっています。

目的・体験・権利・運用を組み立てて、提案を一つのストーリーにする

-前職での経験が今の仕事に活きていると感じる瞬間はありますか?

「サンリオのキャラクターを活用したい」というご要望は、クライアントの課題解決のための「手段」の一つです。だからこそ私がまず確認するのは、「なぜ今それをやりたいのか」という背景と、「実施後にどのような状態になっていれば成功か」というゴールの2点です。これらが定まって初めて、打ち手の優先順位や、社内外で揃えるべき前提条件が見えてきます。そのため、提案づくりの最初には必ずこれらの問いを置くようにしています。

そのうえで、ご依頼の奥にある狙いを丁寧に言葉にし、パートナーとして解決に向けて並走する。その姿勢こそが、信頼関係の起点になると信じています。
「無形の価値を言葉にし、提案として設計する力」は、まさに形のない「体験」を扱っていた旅行会社時代に培ったものです。「コミュニケーションの質が提案の精度を決定づける」という信念を持って、案件に向き合っています。

-提案を形にするうえで、社内の各部門とはどう連携していますか?

サンリオが持つ多種多様なソリューションを俯瞰し、「クライアントの課題に対して、サンリオだからこそ実現できる最適な打ち手は何か」という軸で取捨選択を行っています。

実際の意思決定においては、「各部門に委ねる専門領域」 と「営業が統合する領域」を明確にすることを意識しています。クリエイティブ部門には表現の最適解を、イベントチームには体験設計を、法務には契約面の妥当性をそれぞれ任せます。そのうえで営業は、目的・体験・権利・運用のすべてに整合性を持たせ、提案全体を一つのストーリーへとまとめ上げます。

こうした進め方を、私は「パズルを組み立てる感覚」だと捉えています。どれか一つの要素が欠けたり、前提がずれたりすると、企画全体の説得力が落ちてしまうからです。だからこそ、部門間で認識を丁寧に合わせ、全体として調和の取れた解決策を導き出すことを大切にしています。

キャラクターを活用しながら新たな企業価値を社会に提案する

-営業として、今後サンリオの価値をどう広げていきたいですか?

現在のサンリオは好調な状況が続いており、ありがたいことに多くの問い合わせをいただいています。ただ、その多くは「特定の人気キャラクターを起用したい」といった 、個別のキャラクター指名から始まるのが実情です。

キャラクターが主役であるべきという前提は守りつつ、そこに私たちの提案力が加わることで、「サンリオと組んだからこそ、これだけの成果が出た」と評価いただける実績を積み上げていきたいと考えています。キャラクター人気という「追い風」に甘んじるのではなく、ロジカルな提案で勝ち取った「信頼」こそが、ブームを一過性のものに終わらせないための鍵になるはずです。この好循環を作り出し、キャラクターの魅力だけでなく「サンリオという企業の提案価値」そのものを社会に広めていくこと。それが営業として私が挑戦し続けたい目標です。

-サンリオへの入社を希望する方へ伝えたいことは何ですか?

今のサンリオは変革の渦中にあります。変えなければならないことも、一筋縄ではいかない局面も少なくありません。 だからこそ、状況を前向きに受け止め、社内外の関係者と協働しながら、ともに形にしていく姿勢が求められます。

私がお伝えしたいのは、「好きなものがある人は強い」ということです。趣味でも取り組む分野でも構いません。何かに熱中した経験がある人は、その「熱量」を他者への共感に変え、相手の気持ちを想像しながら「誰かのために動く」力を持っていると思います。

クライアントとの交渉や、多部門を横断するプロジェクト推進など、複雑な条件の中で提案を形にしていく面白さは、サンリオならではです。変化を楽しみ、「サンリオとの協業がもたらす可能性を広げていきたい」という志を持つ方と一緒に、新しい企業価値を創り社会に広げていけたら嬉しいです。

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