キャリア入社社員インタビュー

talk27_01

中村 美由希(なかむら みゆき)

2022年サンリオへキャリア入社。グローバル戦略室 アジア管理課所属。大学卒業後、専門商社にて営業としてグローバル取引に約4年間従事。2022年サンリオに入社。グローバル戦略室にて本社と海外拠点の橋渡しを担うリエゾン業務を担当。

日本発のキャラクターを、世界に届けるやりがい

-前職のキャリアや、サンリオ入社までの経緯を教えてください。

新卒で専門商社に営業として入社し、約4年間、海外顧客やメーカーとのグローバルな取引対応を担当していました。転職活動では「日本と海外の架け橋になれる仕事」を軸に転職先を検討していました。外資系企業の求人は日本支社の立ち位置で動くことが多い一方で、サンリオは日本にグローバル本社機能があり、本社から海外へ方針を発信できる点に魅力を感じました。また、日本発のキャラクターを世界に届けたいという思いもありました。そして何より、海外拠点との調整・連携を担う「リエゾン」という役割が、自身の志向と合致したことが入社の決め手です。

-現在の仕事内容と担当領域を教えてください。

2024年に設立されたグローバル戦略室のアジア管理課で、香港とシンガポールの海外子会社管理を担当しています。
主な業務は、海外子会社からの問い合わせに対する一次対応です。法務から営業まで多種多様な問い合わせを受け、論点を整理したうえで各部署の担当者と連携し回答を検討します。各国の宗教的背景や商習慣、商標上の制約などがそれぞれ異なり、単純な正解がひとつとは限らない複雑な課題に向き合う日々です。加えて、月次・四半期の予実管理(予算策定・実績管理・進捗トラッキング)、海外顧客の来日時アテンド、本社役員の海外出張時の同行も担っています。

地域ごとの商習慣・ブランドルールの狭間で、最適解を導き出す

-海外子会社からの要望対応で、特に難しいのはどのような点ですか。

各子会社の裁量が大きい分、相談内容の前提が固まっていないケースが多い点です。「オリジナル楽曲を制作したい」「独自のストーリーを作りたい」といった前例のない相談もあり、マーケティングなど複数チームと連携しながら、内容を整理して進める必要があります。

加えて、地域固有の事情も影響します。日本で新キャラクターがデビューして話題になると海外からすぐに問い合わせが来ますが、商標や商慣習の違いにより、同じスピードで展開できるとは限りません。また、宗教的背景への配慮も不可欠です。たとえば、特定の動物をモチーフにしたキャラクターが一部の地域ではセンシティブに受け止められる可能性があるため、その際は現地の文化に合わせた訴求方法を慎重に設計する必要があります。さらに、クリスマスや夏休み前など、イベントが重なる時期には、問い合わせが集中します。そのため、常に限られた時間の中で判断材料をそろえる必要がありました。

-回答スピードと情報整理をどのように両立しましたか。

最優先にしたのは一次回答の速度です。難しい内容でも当日中に返信し、確認先と回答期限を明示することで相手の安心感につなげるよう心掛けました。また、法的な確認やルール整備が必要な案件では、子会社側が何を実現したいのかをしっかりと把握したうえで対応可否と前提条件を整理し、具体的な運用ルールに落とし込みました。

そして、個別対応のスピードと品質を担保するため、仕組みを2つ整備しました。1つ目は部内のナレッジマネジメント基盤の構築です。これまで海外事業の歴史やルール制定の経緯が、長らくプロパー社員の記憶や過去のメールに依存していました。そのため、キャリア入社者が増える中で「属人化を止める」が共通課題となり、私がリードして、誰でも同じ情報にアクセスできる状態を整えました。

2つ目は、海外全拠点向けのグローバルイントラネット(ポータルサイト)です。キャラクターのガイドラインや各種ルール、最新ニュース、基本情報を集約し、20261月にローンチしました。従来は、問い合わせに対し文章で都度説明していましたが、現在は「このリンク先で確認できます」という運用に切り替え、その結果、返信速度が大きく改善しました。さらに、海外法人でも事業拡大に伴い新メンバーが増えているため、オンボーディングの基盤としても活用されることを目的としています。

本社~海外子会社の架け橋となりOne World, Connecting Smiles.を実現する

-前職の経験はどのように活きていますか。

前職で身に付けた「相手の状況を読み取り、一次回答で安心感をつくり、着地点まで段取りを組む」という型は、現在の業務にも活かされています。本社と海外子会社の間に立ち合意形成を進めることは、転職時に志向していた「架け橋」の役割を実際の職務として実行することでもあります。

この4年間で、本社と海外子会社の情報ギャップは縮まりつつありますが、言語・時差・距離がある以上、まだ改善の余地があります。ナレッジを共有できる仕組みを構築し、誰もが同じ情報を起点に動ける状態ができれば、当社のビジョンである「One World, Connecting Smiles.(一人でも多くの人を笑顔にし、世界中に幸せの輪を広げていく。)」の実現に近づけると考えています。

-本社ルールと現地の譲れない主張は、どのように折り合いをつけていますか。

本社のマーケティング戦略とブランドルールは堅持しつつ、現地が「譲れない」とする背景を丁寧に理解します。そのうえで、宗教・商習慣・法規制・ブランド毀損リスクといった複数の要素を同時に考慮し、「どこまでなら歩み寄れるか」「どのような代替案があるか」を冷静に見極めます。こうしたプロセスを通じて、双方が納得できる合意点を見出します。

サンリオのIP運用には海外子会社のデザイナーにも一定の裁量があり、現地のニーズに合わせてデザインを描き起こせるという柔軟な特徴があります。この強みを活かすには、本社と海外子会社の間を繋ぐリエゾンの調整力が欠かせません。幸い、チームには海外出身メンバーも在籍しており、多様な背景を尊重し合いながら合意形成がしやすい環境になっていると感じています。

キャラクターが世界中の人の心を動かす。その瞬間に立ち会える仕事

-これからグローバル戦略室をどのような存在にしていきたいですか。

社内からは「海外のことはグローバル戦略室に聞けば分かる」と認識されるプロフェッショナル集団を目指しています。同時に、海外子会社からも「グローバル戦略室に相談すれば解決に近づく」と信頼される一次窓口でありたいです。

双方向の信頼関係を築くうえで、現地への出張は、レポートだけでは掴みきれない市場の温度感を肌で理解する貴重な機会です。海外のサンリオショップを運営する代理店や、注目プロジェクトのライセンシーを訪問し、売れ行きや「いま人気のキャラクター」といった現地の情報を直接収集します。

こうした現地発の示唆を本社へ還元し、意思決定の精度を上げることも、グローバル戦略室としての重要な役割だと考えています。

-サンリオへの入社を検討されている方へ、伝えたいことを教えてください。

グローバル戦略室では、本社ルールと海外子会社の要望のバランスを取りながら、論点を整理して着地点を設計できる力が不可欠です。正解のない相談が日常的に入るからこそ、一次対応の速さと、関係者を巻き込んで前に進める段取り力が成果を左右します。

こうした綿密な調整が求められるのは、サンリオの事業領域が広く、意思決定の観点が多岐にわたるからです。複雑な状況下で合意形成をリードできる方ほど、大きな力を発揮できる環境だと言えます。

入社後、各部署がそれぞれのプライドとこだわりを持って事業を積み重ねつつ、新しいことへも果敢に挑戦し続けている姿を目の当たりにし、こうした歴史と新たなチャレンジの融合こそがサンリオの成長を支えているのだと実感しました。難しいリクエストを調整し、海外でプロジェクトが形になったのを現地で目にする瞬間は、何事にも代えがたい手ごたえがあります。かつて出張先のシンガポールで、キャラクターデザイナーによるサイン会に立ち会ったことがあります。実際のデザイナーを見て涙するファンの姿をみて、たとえ言葉は通じなくても、キャラクターが世界中の人々の心を動かしているのだと肌で感じました。こうした最前線に立ち会えることこそが、この仕事の醍醐味です。文化や言語の壁を越え、粘り強く合意形成をやり遂げられる方の挑戦をお待ちしています。

  1. ホーム
  2. 採用情報
  3. キャリア入社社員インタビュー