Recruit先輩社員インタビュー

胡 怡晟 (こ いせい)

2024年にサンリオへキャリア入社。デジタルメディア&スポーツライセンス本部 デジタルメディア&スポーツライセンス部 映像ライセンス課所属。
大学院修了後、外国メディアの駐日記者として約4年間、日本各地の取材・情報発信に従事。その後、デジタルアートを手がける会社で のマーケティング・PRに約3年間携わり、サンリオへ入社。現在は外部パートナーとの映像企画の事業開発、監修、契約交渉、海外連携までを幅広く担当。

胡 怡晟 (こ いせい)

ジャーナリスト経験を武器に、サンリオの映像ライセンスに挑戦

これまでのキャリアの歩みを教えてください。

私のキャリアの原点は大学院で学んだジャーナリズムにあります。「事実をどう掴み、言語化して社会に届けるか」 を徹底的に学びました。修了後は中国メディアの駐日記者として約4年間、日本各地で政治・経済からライフスタイルまで取材し、中国に向けて発信してきました。
取材では当事者の方と深く関わり感情に寄り添いながらも、事実として伝えることが求められます 。その積み重ねで、相手の言葉の奥の意図を汲み取る力と、複雑な事象を筋の通ったストーリーに組み立てる編集力が鍛えられたと思います。中でもテレビ取材の現場では、瞬発力と正確性の両方が求められました。活動を一貫して支えていた動機は「外国人として体験した日本を、より多くの人に届けたい」という思いでした。
その後前職のデジタルアート制作会社では約3年、マーケティングとPRの担当として価値の設計と広げ方を学び、伝える力に「伝えるための戦略」が加わりました。コミュニケーションを軸に周囲を巻き込む力が、今の私の強みです。

サンリオへ入社した理由は何ですか?

前職のデジタルアート領域で働く中で表現の可能性に惹かれる一方、「もっと幅広い年齢層に届くコンテンツを、自分の手で創りたい」という思いが強くなりました。アートは深く刺さるコンテンツである半面、どうしても接点が限られることもあります。だからこそ次はコンテンツへの “入り口”を広げる挑戦がしたいと考えました。
そのときサンリオへの入社の決め手になったのが、そのブランド認知度の高さでした。祖父母世代から子ども世代まで通じる“共通言語”ともいえるような世界観を持ち、社会に与えるインパクトも大きい。「ここなら、絶対にやりたいことができる 」と確信しました。 
また、これまでのキャリアに共通する「映像」に携わるという点に加え、「伝える側」から「創る側」  へ移ることには大きな意味がありました。 観察者として事実や想いを伝える仕事から、創り手として“未来に残る体験”を設計する仕事への転換です。サンリオは、お客様がキャラクターに出会う入り口という意味において、実際の商品を通じての物販での強みがある一方で、映像起点ではまだ大きな伸びしろがあります。そこに自分がサンリオで貢献する意義があると感じました。 

現在の仕事内容、担当領域を教えてください。

映像ライセンスの担当としてサンリオキャラクターをライセンスアウトし、外部パートナーと映像作品を共創しています。IPホルダーとしてキャラクターのあり方を守りつつ、企画段階から「どうすれば面白いストーリーになるか」をパートナーと一緒に考え、脚本監修や社内調整で方向性がブレないように舵を取ります。
契約交渉・締結も重要な業務です。契約条件を法務部と詰め、外部パートナーと着地点を見つけ出します 。海外子会社や海外現地パートナー案件では本社として支援に入り、中国語・英語でのミーティングも日常的に発生します。
業務の性質としては、事業開発とプロジェクトマネジメントの両面から案件に関わっています。事業開発としては、企画段階からパートナーと方向性や実現性をすり合わせ、プロジェクトの土台を整えます。さらに、契約締結以降はプロジェクトマネジメントの立場として、社内外の関係者の間に立ちながら、クリエイティブとビジネス、国内と海外、社内各部署と外部制作チームの状況や優先事項を踏まえて調整します。そして、プロジェクトが前に進みやすい形を一緒につくっていく役割を担っています。

3〜4年を走り切る、長期映像案件の醍醐味

これまでの最大の挑戦と、乗り越えた瞬間を教えてください。

もっとも印象的なのが Netflixシリーズ『My Melody & Kuromi』です。入社1年目にプロジェクトの後半から参加しましたが 、ストップモーション作品として1カットずつ積み上げる現場の熱量に圧倒されました。サンリオ側として「よりかわいく見える見せ方 」「サンリオらしさ」といった視点にこだわり、テーマ曲、エンディング、プロモーション計画、関連イベントなど多岐にわたる領域で、サンリオの海外子会社や業界トップクラスの制作チーム、配信プラットフォームと連携しながら公開までのプロセスに携われたことは、とても心に残る経験でした。  
ローンチでは、渋谷の大型広告やイベント含めて世に出る瞬間を体験し、友人に「あれ見たよ!」と言われたときはとても嬉しかったです。映像案件は成果が見えるまでが長く、基本的には3〜4年という長いスパンで動きます。公開前のプロジェクトも多く、「まだ形になっていない時間」でもローンチ時の成功を信じて進み続ける粘り強さが試されます。今日の判断が数年後の品質や収益構造を左右する怖さと面白さを感じながら、日々の業務に取り組んでいます。

「みんななかよく」を理念とするサンリオの企業風土とは

入社してからサンリオの社風を感じる瞬間はありましたか?

入社直後に上司から「まずはキャラクターのことを覚えることから始めましょう」 と言ってくれたことで安心感を持つことができました。IP業界の実務経験がなく不安でしたが、いきなり完璧を求められることなく、学びのプロセスを受け入れてもらえました。「ここは一から挑戦していい場所なのだ」と感じました。
また、キャラクターの見せ方には「正解が一つ」と決まっているわけではなく、コンテンツに合わせて「この見せ方ならOK」を一緒に探す文化があります。分からないことはチームメンバーやデザイナーとコミュニケーションして擦り合わせ、納得して進められる空気があります。その根幹にあるのが、サンリオの「みんななかよく」だと思います。

サンリオキャラクターを守りながら新しい魅力を引き出し、次の世代へつなげていく仕事

この仕事には、どんな能力や資質が必要だと思いますか?

必要なのは、長期プロジェクトを進める粘り強さです。映像案件は3〜4年単位 で動くため、契約締結まで想像以上に時間がかかることもあります。進捗が少なく見える時期 であっても、その時の判断の重みは小さくありません。地道な積み上げを厭わない人が、この仕事に向いていると思います。
次にコミュニケーション力 です。社内外、国内外、多言語ミーティングも含め、関係者が増えるほどミスコミュニケーションのリスクは高まります。制作側の熱量とビジネス側の条件設計を両立させるには、前提を理解し、論点を整理し、合意を形成する力が不可欠です。
さらに、キャラクターの世界観を守ることと、映像作品としてのおもしろさを最大化することとの両立を考える視点が重要です。当事者意識をもって業務にまつわる知識を身につけたうえで、デザイナーや法務など関係者と議論し、よりよいものを創るためのアップデートをし続ける必要があると思います。

今のサンリオで映像領域に挑戦する意義と、これからの仲間へのメッセージをください。

今のサンリオで映像領域に挑戦する意義は、大きな“伸びしろ”がある点にあります。物販を起点とした強みを維持しつつ、映像を通じてキャラクターと出会う未来を築いている過程にあります。世界中にサンリオキャラクターのファンが存在し、「次の作品が見たい」という声が次のプロジェクトを動かす原動力となります。すでに大きな期待が寄せられているという、恵まれた環境だと感じています。
私はこの仕事を、単にライセンス作品における「IPを守る」だけだとは捉えていません。守りながら新しい魅力を引き出し、次の世代へ渡していく仕事です。コミュニケーションと推進力で向き合える仲間と一緒に、サンリオキャラクターをもっと多くの人の毎日に届ける挑戦に取り組みたいです。