Recruit先輩社員インタビュー

須佐 奈央子

2015年にサンリオへ新卒入社。グローバル・デジタルマーケティング本部マーケティング部ブランド育成課所属。
入社後3年は大手医薬品メーカーやヘルスケアサービスの企業に対しキャラクターライセンスの営業を担当。マーケティング部門の立ち上げに合わせて異動し、現在はクロミのプロデューサー業務を担当。

須佐 奈央子

キャラクターを通して元気や勇気を与えられるやりがい

今どんなお仕事をしているのか教えてください。

グローバル・デジタルマーケティング本部で、サンリオが持つキャラクターの価値を高めるための育成をしています。2020年末頃からクロミが注目され始め、そのタイミングでクロミ初の専属プロデューサー業務の担当者になり、コンテンツ制作やイベントの企画を行ってきました。

多くのキャラクターが次々と誕生している中で、クロミを好きなキャラクターに選び続けてもらうためには、外見のかわいさだけでなく、内面への共感を誘ったりクロミにしかできないことを突き詰めたりすることが必要です。クロミ自身やそのファン層を調査・分析し、クロミならではのメッセージを発信するなど、ファンをより一層増やすために試行錯誤しています。

「クロミならではのメッセージ」とはどのようなものですか?

「#世界クロミ化計画」というプロジェクトでは、「ほら、あんたもなりたい自分になっちゃおうよ!」というメッセージを掲げ、感情に素直に生きることでみんながなりたい自分でいられる世界を目指すことを伝えています。

他のサンリオキャラクターの多くがお客様に寄り添う形で展開していたことに比べて、クロミは自身の意思がはっきりしていて、人の目を気にすることなく突っ走る姿が明確でした。自分に正直なクロミの魅力がもっと伝わるようにプロデュースをするのが私の仕事です。その魅力がファンの皆さんに届いて、元気や勇気を与えられているという実感が持てたとき、すごくやりがいを感じます。

新しいチャレンジを推奨し、チーム全体で応援していく雰囲気

入社当時から、今のようなキャラクターブランディングの仕事をされてきたのでしょうか。

入社から3年間は、キャラクターライセンスの営業に携わりました。日用品や製薬業界の企業を担当し、新規顧客の開拓と既存顧客との取引の両方を行っていました。

特に新規顧客開拓では、サンリオキャラクターを活用いただくことで貢献ができそうな企業を自ら調べてリストアップし、その企業が抱える課題に対する仮説を立て、サンリオがどのように解決ができうるかを提案します。企業の特性に合ったキャラクターを選んで、コラボレーションして商品開発をしたりキャラクター自体を広告に起用して知名度を向上させたりと、その手法は様々でした。

企業のリストアップから仮説構築、解決手段の提案とたくさんのことを行っていたのですね。

常に自分が「サンリオの顔」として見られる意識を持ち、取引先がサンリオに何を求めているのかを考えていました。上司や周りの先輩のサポートはありながらも、一連の流れを任せてもらえる体制だったので、結果も自分次第でやりがいを感じました。自らの力で取引先と信頼関係を直接結ぶことができ、異動した今でもマメに連絡をしてくださる方もいます。

営業の仕事を通して、ビジネスは人と人との信頼関係で成り立っていることを実感しました。目の前の人を大切にして誠実に向き合っていくことが自身の成長につながると気づいた瞬間、まず信頼関係を大事にしようと自らのスタンスが変わったと思います。

マーケティング部門へ異動してからの仕事内容を教えてください。

マーケティング部門の立ち上げに合わせて、その中の営業推進を担当する部署に異動しました。マーケティングの視点で、サンリオの営業をいかに効率化させ規模を拡大するかの戦略を考える役割です。異動前は、担当の取引先が抱える課題をどう解決すべきかを考えていましたが、マーケティング部門ではサンリオキャラクターの価値をいかに向上させるか、いかにファンを獲得するかを考えることが求められ、大きく視点を切り替える必要がありました。

異動してすぐは大きなギャップを感じていたのですが、営業時代の経験が活かされることも多いです。サンリオキャラクターのうち6人の男の子キャラクターで構成されたユニット「はぴだんぶい」の立ち上げを提案したのも営業時代の経験からでした。

二つの部署の視点を持ったことで、企業に対して営業がしやすい提案ツールと、会社がマーケティング視点で打ち出したいキャラクターの方針にズレがあるのではないかと感じていたんです。キャラクターを魅力的に見せつつ、より営業が提案しやすい形を作ろうと思ったことが始まりで、「はぴだんぶい」が生まれました。

当時少し注目度が落ちていたキャラクターたちだったのですが、アイディアやプロデュースの方針転換を行うことで新しい強みが発揮されました。

「はぴだんぶい」は、今すごく人気ですよね。

提案当時から順風満帆というわけではなかったのですが、徐々に「はぴだんぶい」の営業のしやすさが伝わっていき、より拡大させるためにチームを組成して育てていきました。営業担当から、「提案がしやすいキャラクターユニットだね」という声を聞いた時はすごく嬉しかったです。経験があるからこそ営業担当が大変に思うポイントがとてもよく理解できるので、「はぴだんぶい」の案件が確定した瞬間は本当に感動しました。

個人が提案した新しいアイディアを受け入れてくれるなど、チーム全体で新しいチャレンジや提案を積極的に推奨して応援してくれる体制があるのはサンリオの強みであり、良いところだと思います。

「みんななかよく」を本気で追い求める

今、仕事をしていて大変なことはありますか?

クロミをグローバルで活躍できるIPにしようというミッションを担っているのですが、海外子会社や海外の企業との打ち合わせなど、英語でのコミュニケーションが求められる機会が増えました。海外事業本部のメンバーにプロジェクトに入ってフォローしてもらっているのですが、日本語でのコミュニケーションに比べて相手に伝えたいことがうまく伝わらないもどかしさを感じています。語学力を向上させる重要性を感じています。

将来的にはアメリカや中国など世界各国でクロミを流行らせることを目標としているため、自らの視点や思考もグローバルに切り替えていきたいです。日本にいながら海外での案件を担当することになるとは、入社当時は思いもよりませんでした。

5年後、10年後にやってみたいことはありますか?

全社視点で物事を考えられるようになると、仕事がとても面白くなるのではないかと思っています。これまでは、取引先やキャラクターのファンなど目の前の人の気持ちに寄り添って考え、動くことがメインでした。

全社視点ではその対象が株主などへと変わっていきますが、これまで営業やマーケティングの両軸で取り組んできた「どうすれば魅力が伝わるのか」という思考は変わらず活かされるのではないかと考えています。サンリオはすごく素敵な会社なので、いずれコーポレートブランディングなどに携われたら良いなと思っています。

サンリオは具体的にどこが素敵だと感じますか?

一番は企業理念です。「みんななかよく」を掲げている会社は他にないですよね。辛いニュースを見ることも多い世の中において、「みんななかよく」を実現させることの価値が、より一層高まっていると感じます。

社会人になってから、どれだけお金儲けをしても人々が「なかよく」ないと幸せでないと思うようになりました。ピュアな気持ちで、「なかよく」することに真剣に向き合っている会社の一員であることをとても誇りに思います。

最後に、今後就職活動を行う学生へのメッセージをお願いします。

好きなことを仕事にすべきだと決めつけなくてもいいと感じます。私自身、学生時代は踊ったり歌ったりすることが好きでした。ただ、その「好き」が本質的には何なのかを探ることで新しい道が開けて、こうしてサンリオでの仕事を楽しくやりがいを感じながら働けています。

「自分は何に貢献した時に喜びを感じるのか」「自分はどんな状態が好きなのか」を深く考えることで、当てはまる業界が増えました。ぜひ視野を広げて、自分のモチベーションが高まる瞬間が味わえる仕事を探してほしいと思っています。