松下 雄泰
2016年にサンリオへ新卒入社。物販事業本部流通アカウント営業一部チェーンストア二課所属。
入社後2年は直営店のSV(スーパーバイザー)を経験し、現在は大型量販店への卸営業を担当。物販事業の2本軸である‟直営業“と‟卸業”の経験を活かし、企画・商談・現場演出・結果分析などを行う。


「三方よし」の状態を作れるのは、サンリオのビジネスならでは
早速ですが、今どんなお仕事をされているのか教えてください。
ショッピングセンターやディスカウントショップ、電気量販店、空港のショップなど、サンリオの直営店舗以外の場所にサンリオの商品を卸す仕事をしています。担当している小売店と商談して決まった商品や陳列ポップを手配し、陳列するところまでを担っています。
陳列した商品の売れ行き状況のモニタリングなど、PDCAサイクルを回しながら、次の商談へ移っていくという流れです。私自身は大型量販店を担当していますが、社会人4年目からは取引先の窓口となる本部担当の役割もしています。
所属している部署は、社内ベンチャーのような環境で若手でも責任ある仕事を任せてもらえます。そのうえで、自分が出来るようになった仕事は後輩にどんどん渡しながら、自分自身は新しいことにチャレンジし続けられる環境だと思っています。
営業での業績が評価され、社内で表彰されたこともあるんですよね。
はい。当時、担当している量販店が他の大型量販店を買収して、双方のいいところをくっつけて新型のショッピングセンターを設立しました。その新型ショッピングセンターでは、オープン当時はサンリオ商品の扱いがなかったのですが、自らかけ合ったことで、その後大きな取引が始まるきっかけになったことは良い思い出です。
その後2年間でこの新型ショッピングセンターは100店舗近くにまで拡大しましたが、サンリオ商品も全店舗規模で販売してもらえることになり販路を拡大できたので、表彰につながったと考えています。最初に諦めず、サンリオ商品を扱ってもらえるように粘り強く商談したことが成功に繋がり、本当に良かったと思っています。
そのような提案ができたモチベーションを知りたいです。どんな時にやりがいを感じますか?
売り場でサンリオの商品を見たお客様が「この商品どこにもなかったのに、ここにあったんだ!」と嬉しそうに話す声を聞けた時です。ずっと現場に出ているので、その様子を見る機会が多いのも嬉しいです。私が担当している量販店にてサンリオ商品を扱ってもらえるようになったことで、お客様が欲しいものをどこでもいつでも買える場所を作れたことがすごく誇らしいです。
サンリオと、取引先である量販店、そしてお客様が三方よしになる状態を作り上げているという自負を持ちながら働いています。
成功事例を共有知化することで、チームとしての営業力を高める

店頭にある販売促進のポップや陳列は、取引先の方にお願いするものかと思っていました。
ポップ作成・陳列含め我々が行っています。サンリオの商品情報をリアルタイムに入手し、スピーディに現場へ反映できるのは、やはりサンリオの人だからです。直営店舗や他の取引先での売上情報のデータを集約し、「世に求められている物」をお客様の目に入りやすい場所に陳列することを心がけています。
それぞれのメンバーがアイディアの引き出しを増やして新しいことを提案していく必要があるので、部署内での成功事例の共有知化をするようにもしています。毎週月曜日に行われる会議で、個々がこだわった提案内容とその資料、また実際に効果があった陳列方法を共有しています。
成功事例の共有ができているから、強いチームになっているのだと感じます。
個の営業パーソンとして、同じ部署でもライバルと言えますよね。チーム一体となって仕事に取り組む雰囲気作りのため、どんなことを意識されていますか?
よく褒めることです。それぞれの承認欲求がしっかりと満たされる雰囲気を理想として、否定のコミュニケーションが発生しないように意識しています。実際、誰かが新しいことに挑戦・提案した時にもチームのみんなが自分事化し、真剣にアドバイスをしています。
先輩の成功事例だけでなく、後輩の成功事例も真似します。年次に関わらず成功事例を真似することは恥ずかしくないし、真似をされる側も嫌な気持ちになることなく、互いに褒め合う環境になっています。チームとして取引先からもとても信頼されているので、新しいことにどんどん挑戦していこうという意欲が湧いてきます。
成功事例をチーム全体で共有したことで、うまくいった事例があれば教えてください。
これが本当に上手く生きたのが「ショップ化」の事例です。当初、担当している取引先に商品を卸し始めた頃は、小規模且つ目立ちにくい場所での取り組みでしたが、「一定の陳列スペースを使い、サンリオショップのような品揃えや陳列、汎用的な販促物の導入ができないか」という提案をしてみたら、目立つコーナーができたうえ、売上がとても上がってすごくうまくいきました。
その提案資料を部署のメンバー全員に共有して、どんどん真似ていったら結果的にみんながうまくいき、3年で「ショップ化」をしている店舗は150店以上に拡大しました。営業メンバー全員で積み重ねた売上ではありますが、ショップ化店舗では今や累計で何十億円規模の売上を出していて、しかもそれが継続して出る仕組みになっています。
当時上司に提案した時、「それ面白いね、やってみよう」や「確かに別の小売店で似たような事例があるからうまくいきそう」、「自分の担当店舗でもやってみよう」とポジティブな声かけで背中を押してくれたことで、心理的安全性が担保された状態で新しい挑戦ができたと感じます。
入社理由は、無限のビジネスチャンスに挑戦できると思ったこと

入社後の今感じる、サンリオの魅力を教えてください。
営業軸でいうと、サンリオという強い看板を使って営業できる安心感があることです。また、入社後あまりネガティブな気持ちになったことがないような、風通しの良さもあると思います。年上の人にも自分の意見がしっかり言えて、かつ真摯に受け止めていただけることは、サンリオに勤めていて本当によかったと感じる部分です。
最近の、様々な変化や変革に対する姿勢も素敵だと思います。社員へ還元していきたいという上層部の意向を末端の社員にまでダイレクト伝えてくれることで、僕たち社員も一緒に変わっていきたいと思えます。新しいことを受け入れる風潮がここ数年で確実に醸成されてきたことを実感します。
サンリオへ入社を決めた理由についても、お聞きしたいです。
実は、行政や食品メーカー、スポーツメーカ―をメインに受けていました。ただ、飽き性なのでひとつの商品を40年も売り続ける自信がなかったんですよね。サンリオでは、キャラクターや商品など幅広いジャンルを取り扱う環境があることが決め手でした。
スポーツ用品も食品もサンリオで扱うことができますからね。飲料品を売る会社に就職したら扱える商品は飲料品が中心になると思いますが、サンリオに就職したらハローキティやマイメロディなどの様々なキャラクターはもちろん、ヘアブラシや鉛筆など様々なジャンルの商品も扱えます。
自ら売るものをプロデュースすることができて、どこに営業をかけても何かしらフィットする商品があるサンリオのビジネスには、無限の可能性があると思いました。
最後に、就活生に対するメッセージをお願いします!
就活するにあたり、望んだとおりの結果が出る人とでない人がいると思います。ただ、採用された場所があなたを一番求めている場所です。結果に一喜一憂せず就活を進めて、自分の居場所を見つけるよう意識することをおすすめします。
サンリオは、若いときから活躍したい人にはぴったりの会社です。活躍できるフィールドは整っていて、楽しむか、楽しまないかは自分次第です。この二択を自分で選べる会社はなかなかないと思うので、「楽しむ」選択肢しかないと思いますよ!