Recruit先輩社員インタビュー

金子 圭太朗

2013年にサンリオへ新卒入社。海外事業本部ビジネス推進部グローバルビジネス推進第一課シニアマネージャー。
欧米子会社の予算・実績管理など、本社と子会社を繋ぐ業務を担当。

金子 圭太朗

海外子会社と本社の間で、橋渡しの機能を担う仕事

海外事業本部で、今どのような業務を担当されているか教えてください。

海外事業本部は海外子会社の管理が仕事で、その中でもグローバルビジネス推進第一課は北米と南米、欧州の子会社を管理しています。2022年4月からはシニアマネージャーに就任しました。

入社2年目の時に欧州を管轄するドイツの子会社Sanrio GmbHに1年間出向していたこともあり、当初はその1社のみを担当していました。今はそれに加えてアメリカのSanrio,Inc.やブラジルのSanrio do Brasil、欧州のSanrio Global Ltd.など4社の管理を担当しています。

海外子会社からのリクエスト対応や予算・実績管理、KPI管理などがメインの仕事です。また、海外子会社で問題が起きた場合は国内外問わず各所へ連携するなど、縁の下の力持ちとしての役割をすることもあります。大変なことも多いですが、僕の個性を活かせていると思います!

シニアマネージャー就任当時、社内で最年少だったと聞きました。

入社当時は社内に30代のシニアマネージャーがいなかったので、まさか自分が30代前半でこのような経験ができるとは思っていませんでした。 2020年から全社的に進めていた人事制度改革の過程で若手の登用を進めていたこともあり、「金子さんには、ぜひこのポジションにチャレンジしてほしい 」と、海外事業本部担当役員から直々に言われました。これからは、本当に若手の登用が進んでいくんだ!と実感したのを非常に覚えています。

ただ、人をマネジメントするという仕事は、人の気持ちや心情に配慮しながら行う必要があるので、非常にチャレンジングで、やりがいがあると思っています。

どんなに年次を重ねても、基礎の繰り返しが一番大事

意思決定や決裁をする立場として、意識していることはありますか。

見直しを怠らず、丁寧さを心がけて人の話を聞くことです。応用が苦手なタイプの人間なので、基礎を繰り返すことを意識しています。

年次をどんなに重ねても、業務が忙しくてメールを見落としたり雑になったりすれば、これまで築いた信頼関係がすべて失われて無駄になると思っているからです。「メールは全部読みなさい。見直しをしっかり行い、見落としをなくしなさい」と繰り返し上司に教わってきたので、僕と一緒に働いてくれている課のメンバーにも同じことを伝えています。

反対に自分のメールが読まれなかったら、読まれないメールを書いた側が悪いと思っているので、常に丁寧さを大事にしています。子会社とのやり取りでは時々行き違いになってしまうこともあるのですが、 丁寧に接することを地道に続けたら、今では「ありがとう」や「あなたがいてくれてよかった」と言ってくれるようになりました。

海外子会社への出向で、苦労されたことはありますか。

ドイツでもかなり苦労しましたが、帰任してからも苦労の日々でした。

Sanrio GmbHに出向した当初は2年目ということもあり、ビジネススキルも何もなく日々迷いながら仕事をしていました。諦めずに目の前の業務に取り組む事で少しずつドイツでの仕事にも慣れ、気持ちも楽になりました。プライベートでも人脈が広がり、今でも彼らとは連絡を取り合っています。

帰任後は、入社2年目で出向したことで日本特有のビジネスマナーなど社会人としての礼儀が全く分からず苦労しました。同期たちは入社3年の立派なビジネスパーソンになっているのに、1年目で学んだ基礎を忘れてしまっていた僕は「マナーがない」、「生意気」、「3年目なのに」と言われ、仕事がうまく進まず大変でした。

その時に、出向前からお世話になっていた他部署の先輩が、基礎から作法を教えてくれたことで救われました。その人のアドバイス通りに動いてみたら、びっくりするくらい仕事がスムーズに進み始めたんです。それもあって、今でも基礎を大事にしています。

何も問題が起きない状態を作ることがやりがい

仕事で、やりがいを感じるときはいつですか。

問題が起きず、正常であるときです。逆説的な言い方ですが、海外子会社から連絡がこない状態を作るのがやりがいです。

サンリオが海外で大きく伸びた理由の一つは、キャラクターデザインに自由度を与え、各国に見合ったデザイン作成を許可したことだと言われています。IPホルダーは基本的に、ライセンスビジネスでデザインの変更を許可しないのが通例とされていますが、サンリオはそれを許可することで加速度的にビジネスを広げることに成功しました。

その裏では海外事業本部と関係部署が連携し、ビジネスが円滑にいくようルール作りをしてきました。例えば、各国に見合ったデザイン作成を認めながらもサンリオの世界観からは逸脱しないよう、デザイン部門と協力してルールを作成したり、ビジネス展開している国で新たな法律が施行された時には法務室と協力して、その国でのビジネスが円滑に進むようにフローを整えたりします。表立った仕事を滞りなく進めるために土台となる環境を整備し、支えることにとてもやりがいを感じます。

今後はどのようなキャリアを描いていますか。

シニアマネージャーの任期を定めたルールで、最長でも6年で必ず交代することが定められているため、それまでに管理監督者としての基礎を身に付けたいと思っています。そのうえで、今の型にはまった管理監督者像を変えたいです。せっかくシニアマネージャーになったからこそできることを考えたいです。

2024年3月までの現在の中期経営計画の期間中は、その推進をサポートする立場になることが多いです。次の中期経営計画では自分自身が指揮を執って「こういう方向で進めよう!」とリードしていけるような立場でチャレンジしたいと思っています。

最後に、これから就職活動をする学生へのメッセージをお願いします。

これから就職活動をする中でつらいことや楽しいこと、どちらもたくさん経験すると思います。「自分はだめな人間だ」と思って、つらくなることもきっとあると思います。実際、就職活動中の僕もそうでした。

ただ、一人一人にしかない個性が必ずあることを絶対に忘れないでください。就職活動がうまくいかないくらいで、たったひとりしかいない自分自身を変えようなんて思わないでください。必ずどこかにあなたを認めてくれて、育ててくれる人がいます。

僕は面接にも蝶ネクタイをつけて臨んでいたのですが、サンリオだけはそれを受け入れてくれたので、今こうして毎日楽しく働けています!常に前向きに、笑顔でいきましょう!