Recruit先輩社員インタビュー

稲葉 結衣

2022年にサンリオへ新卒入社。事業戦略本部 社長室事業戦略課所属。
新卒採用高度化のプロジェクト/社内へのVMV浸透プロジェクト/ESG・SDGs・DE&I推進などを担当。学生時代は4年間をWebメディアでのインターンに費やし、記事の執筆や編集などを行う。

稲葉 結衣

思いもしなかった社長室配属。成長のためにはスキルを盗むこと

2022年入社の新入社員とのことですが、今どんなお仕事をしているか教えてください。

社長室の事業戦略課という部署に所属しています。社長室は、第二の創業期のサンリオがエンターテイメント企業として大きく成長するための戦略を立案・実行しています。サンリオに今必要なプロジェクトチームを組成し、推進する部署です。

社長室には常に多くのプロジェクトがありますが、今は新卒採用の高度化/社内へのVMV浸透プロジェクト/ESG・SDGs・DE&I推進/経営会議体の運営/キャラクターの市場環境分析などの業務に関わっています。データを整理して示唆を出すなど私自身が手を動かすこともありますが、それ以上に他部署との連携が重要です。

採用は当然人事部との仕事ですし、VMV浸透やSDGs分野では会社を超えてグループ各社との協業を行っています。私自身の各部の業務への理解が浅い中でプロジェクトを進行させる場面もあるのが難しいところです。レベルの高い業務内容についていくため、隣で見てスキルを盗む意識で仕事をしています。

※VMV…会社におけるビジョン/ミッション/バリュー。会社が長期的にありたい姿や達成したいことを規定したもの。

いきなり、社長室事業戦略課…!?

正直、とても驚きました。学生時代の経験からも広報の仕事に関心があったため、そこの配属かと思っていました。全社の戦略立案・実行を担う事業戦略課という予想外の部署でしたが、新人でもやる気さえあれば全社単位の仕事をどんどん任せてもらえるので、とてもやりがいを感じています。

今の仕事は予想していなかったそうですが、なぜサンリオに入社しようと思ったのですか?

ハローキティが国連と協働して「#HelloGlobalGoals」で SDGs についての学びを提供するなど、社会貢献に対する姿勢に魅力を感じたからです。その点では、SDGsに関する業務に就けているのは嬉しいですね。

創業 から60 年以上経ったプライム市場上場企業における、大規模な変革フェーズでは大きな仕事ができそうだと思ったことも理由の一つです。既に大きな事業の基盤がある中で、「第二の創業」を掲げた変革のフェーズでは若手にも多くの機会がありそうだという期待もしていました。

実際、若手ながらに大きな裁量を持って変革期ならではの会社をより良くするための仕事ができているので、期待通りすごく刺激的で楽しいです。

仕事もさることながら、学びも遊びも全力な部署

まだ入社から日も浅く、会社が何を行っているか理解するのも大変そうに感じます。

今、全社としてより横連携を強めた価値発揮向上を目指していて、その一環で社内研修も拡充されてきています。2022年から若手を対象にした各部の業務を知る研修が毎週設定されていて、そこで各部の業務や課題を習得しています。当然自分で携わっているわけではないのでまだまだ理解できていない部分もありますが、サンリオ全体の構造がかなりクリアになってきました。

また、先輩たちが私の質問に対して勉強会を開くなどして教えてくれることにも助けられています。さまざまな部署を経験した人が多い部署のため、新人だけでなく役員も参加できる専門分野の講義が継続して開催されており、常に勉強し続ける先輩たちの姿勢も見習いたいです。

違う部署の先輩と月に一度お話しできるメンター制度もあり、業務内外で困ったことを相談できることにも助けられました。

勉強の機会があるとはいえ、業務ではなかなか高いレベルを求められるのではないでしょうか。

もちろんプロジェクトで求められる成果や質のアウトプットは高いと感じていて、楽ではないです。時期によっては残業してでも対応を進めないといけないこともあります。ただ、業務・教育双方で先輩のサポートが常にあり、まだまだ全然追いつけないながらも少しずつ力がついてきていると実感しています。

また、私のいる社長室の先輩は、仕事もさることながら「学びも遊びも全力」という印象です。終業後に大学などでの勉強会に参加している人や、社内の部活のような形で活動している人もいます。私もクイズ研究会に参加していて、先日出場した会社対抗のクイズ大会ではチームで4位の成績を残しました!

「新生サンリオの初代」として、会社とともに成長を

今、仕事で苦労していることは何ですか?

入社後しばらくは、基本的に先輩のサポートとしてプロジェクトに携わることがほとんどでしたが、最近は私自身がプロジェクトのマネジメントを行うリーダーの役割を担うことが増えてきました。一メンバーとして参画しているのとは全く見える景色が違い、苦労しています。

何が課題で、どんな仮説が考えられて、誰がどう動くべきなのか、自分で絵を描く場面も出てきて力不足を実感します。もちろん、今でもたくさん周囲の人のサポートがあることは変わりないのですが、だんだんと自立する必要性も感じます。サンリオでは新卒入社5年以内に2部署を経験するジョブローテーション制度が導入されているのですが、異動するまでにどれだけ力をつけて実績を残せるか、と考えると時間が少なく焦りを感じます。

異動の話もありましたが、今後のキャリアプランについてはどのように考えていますか?

今の業務で身に付けなければいけないことや得たいスキルが多く、具体的なキャリアプランはまだ描けていません。入社前はサンリオのブランド価値を、広報活動を通じて高めたいと考えていましたが、今は目の前に現れる業務に対応すべく、得るべき知識やスキルの習得などの勉強をしたいと思っています。

入社1年も経たない中、先ほどお話したようなVMV浸透施策や人事関連、ESGやDE&I…と既にたくさんの業務に関わる機会をいただきましたし、これからももっと増えると思います。これだけ学べる環境もなかなかないと思うので、いろいろな仕事を経験しながら自分の得意・不得意を発見しつつ力をつけ、そのうえで自分の得意分野を活かした将来的なキャリアを描きたいと考えています。

そのような展望と業務への思いがあるのですね。

私たち2022年の入社世代は、サンリオの社長が交代し「第二の創業」が掲げられてからすべての選考が行われ採用となった最初の世代です。

そんな新生サンリオの初代として、会社が一段と成長していくことに関われる今の仕事がすごく楽しく、嬉しいです。だからこそ、多くを身に付けて会社とともに成長していきたいと思っています。

最後に、これから就職活動を行う学生へのメッセージをお願いします。

自分の軸を明確に持つことはとても大切ですが、自分が実現したいことの「手段」についてはいろいろな角度から柔軟に考えてみることが大事だと、就活中の私を振り返って思います。

「情報を広く伝える仕事がしたい」と新聞社を志望していたのですが、自分が実現したいことを言語化して深化させるうちに、他の業界でもそれが実現できることに途中で気づきました。
サンリオではキャラクターを使った国連とのSDGs広報活動や、他社のビジネスをより広めるためにIPを使ったライセンスビジネスなど、エンターテイメントと融合させて「情報をより伝わりやすくする」ためのビジネスを行っている、と捉えることもできます。

視野を広く持つことで、自分の興味分野ややりたいことが実現できる企業や業界が広がります。その意味では、サンリオは日本において取引がない業界がほとんどないほど幅広い企業とコラボレーションを行っているため、自分の興味分野と掛け合わせた仕事をしやすい環境にあると思います。