Recruit先輩社員インタビュー

渡辺 大貴

2019年にサンリオへ新卒入社。デジタル事業本部デジタル事業開発部XR事業課シニアマネージャー。
入社後は、海外事業本部(当時)にて、アジア地域の海外子会社管理、営業支援業務を担当し、シンガポール法人立上げ業務にも従事。現在は、デジタル事業開発部にて、Sanrio Virtual Festivalなど、バーチャル領域における新規事業企画・制作を行う。

渡辺 大貴

公募に手を挙げ、デジタル系の新規事業に異動

新卒でサンリオに入社してから、これまでの社内でのキャリアはどういったものでしたか?

新卒で入社し、最初に配属されたのが海外事業本部(当時)でした。この部門で私が最初に担当したのが台湾の地域で、その後香港の地域を担当しました。香港の地域を担当しているときに、シンガポール支社を立ち上げるという話が持ち上がり、その立ち上げにメインで携わりました。入社して3年が経ち、何か新しいチャレンジをしてみたいと思っていたところ、デジタル系の部署の立ち上げに伴う社内公募があったため、応募しました。そして、新規事業開発室(当時)に異動することになり、現在3年目になります。

現在の仕事内容、担当領域を教えてください。

現在の主な仕事は「Sanrio Virtual Festival」と呼ばれる、年1回開催されるバーチャル(VR) イベントのプロデュースやディレクション、そしてプロジェクトのマネジメント業務です。具体的には、どんなものが皆さんに喜んでもらえるのかを考え、アーティストやクリエイターと企画し、プロジェクトがスケジュール通りに進むように制作管理をしています。「Sanrio Virtual Festival」は、将来的には、バーチャル空間において、サンリオピューロランドのように皆で楽しめる、いつでもどこからでも皆が集まってコミュニケーションができる空間を作りたいという構想があります。

もう一つ、我々のチームでは、「にゃんたじあ!」という他社と協業したVTuberプロジェクトも担当しています。このプロジェクトでは、「にゃんたじあ!」のメンバーと、どういったコンテンツを投稿していくかや、今後どうやって成長していこうかという企画を考えたり、数字を分析したり、イベントを計画したりしています。VTuberという新しいキャラクターの活動を、サンリオが持つノウハウ・アセットと掛け合わせることで、これまでのキャラクターとは少し違ったアプローチでエンターテイメントをお届けできる、エキサイティングなプロジェクトです。

「かわいいものが好き」が当たり前の世界にいられる素晴らしさ

サンリオへ新卒での入社を決めた理由を教えてください。

私が小さかった頃から、家にサンリオグッズがあったり、サンリオピューロランドにもよく行ったりするなど、サンリオは非常に身近な存在でした。そして大学生のときには、サンリオピューロランドでのアルバイトをしていました。サンリオは、現会長が社長だった時代に「Small Gift Big Smile」、すなわち、「小さな贈り物によって、笑顔が生まれ、大きな友情を育てる」という合言葉を掲げていました。サンリオピューロランドでの勤務時には、人一倍心を込めてゲストの方(お客様)とコミュニケーションをするように、常日頃から心がけていたのですが、ある日、ゲストの方から、とびっきりの素敵な笑顔で、「お兄さんのおかげでとっても楽しむことができました!」とお礼の言葉をいただいたことがあり、私自身もとても嬉しい気持ちになったのですが、そのときに「Small Gift Big Smile」とはこういうことなんだと心の底から理解できた感覚があったんです。それで、この素敵な言葉を掲げている会社に入りたいとあらためて思うようになりました。就職活動では他社からも内定をいただきましたが、自分が働いている姿をイメージしたときに、一番わくわくしていると思ったのがサンリオでした。

新卒で入社してみて、最初の印象はどうでしたか?

特に入社前後のギャップはなかったです。もともとサンリオに抱いていた、「なんかいい会社だな」「かわいい会社だな」「いい人が多いんだろうな」というイメージ通りでした。入社して何より嬉しかったのは、サンリオキャラクターが好きであることや、かわいいものが好きであることが本当に当たり前の世界だということでした。ひと昔前は、男性がかわいいものを好きだと思うことやそれを発信することを、オープンにしづらい感覚があったかもしれないですが、サンリオではそのような雰囲気は全くないので、そういった世界にいられることは本当に素晴らしいと思っています。「みんななかよく」という企業理念に対し、社員のみんなが共感し、それを目指していこうと真摯に捉えているところが、素敵な会社だなと入社して実感しています。

クリエイターから「一緒に仕事をしたい」といわれると嬉しい

今後のキャリアにおいて、どのような目標やビジョンを持っていますか?

正直、私は現時点では具体的で確固たる将来像を思い描いているわけではありません。ただ、今担当しているプロデュースやディレクション、マネジメントの業務は、多くの方にサポートしてもらっている状態だと思っているので、自分が周りのメンバーを巻き込んで、皆がやってよかったと思えるようなプロジェクトを推進する立場になれるといいと思っています。

仕事でやりがいを感じる又は感じた瞬間はどんな時ですか?

私たちの提供したものに対して、ユーザーの喜ぶ声を聞いたり、喜んでいる姿を見たりするとやりがいを感じます。また、私たちの部署はサンリオだけでコンテンツを作るのではなくて、外部のクリエイターと一緒にコンテンツを作って、それを一緒に世の中に出していきます。そういった中で一緒にコンテンツを作ったクリエイターに「やってよかった」「次もやりたい」と言われたり、まだ関わってない方に「ぜひ一緒にやりたいです」と言われたりすることが、非常にありがたいし、嬉しいことだと感じます。

サンリオでの仕事で直面した最も難しかった課題やサンリオでの仕事を通じて、成長を感じたエピソードがあれば、教えてください。

前の部署のときは、私の業務は、海外現地法人のメンバーのアクションに対して、我々がどうリアクションするかという仕事が多かったので、自分だけではコントロールできないことがたくさんありました。そんなときに入り組んだ課題を整理してひとつずつ対処していくことが、非常に重要だと実感しました。あとはチームで動いているので、さまざまな人に信頼してもらえるように、誠実にフェアに皆さんと接することが非常に大切だと思いましたね。

今の部署では、ゼロからの新規事業なので、誰もやっていないことにチャレンジしければいけないのが大変です。分からないことだらけですが、そんな状況でも、自分なりに思うことをまずはトライしてみて、少しでもヒントを知っていそうな人にアドバイスをもらい、徐々に皆で組み上げていくことが多いです。何も分からない状態という難しい課題に対して、一歩ずつ積み上げていくことが大切なのだと改めて認識しています。

何かに夢中になれる人が活躍できる会社

サンリオに入社を希望する学生に対して、どんな素質を持っていてほしいと思いますか?

働いていて思うのが、ファンやマニア、すなわち何かに夢中になっている人が本当に活躍しているということで、自分がものすごく好きなものとコラボしようとしたときに、その市場の事情やユーザーの深層心理を知っていることが大きな強みになるんです。アニメでも音楽でもスポーツでも何でもいいのですが、何かしら自分が好きなものを極められると、それがサンリオで活躍する土台につながると感じます。人を楽しませるためには、自分自身が何かに熱中する気持ちを知っていることが大切だと思います。

これから就職活動を行う学生に向けて、何かメッセージをお願いします。

会社は組織でありチームです。適材適所という言葉のとおり、部署でもチームの中でも、「これはあの人が得意だから任せたい」とか、「これはあの人は苦手だけど、こっちが得意だからフォローしてもらおう」ということがよくあります。私はサッカーが大好きなのですが、「1人のエースストライカーが仮に11人いても、サッカーは成立しない」という言葉をかけられたことがあり、本当にその通りだと思っています。つまり、チームではエースを支える他の10人が必要で、それぞれのポジションにあった役割を発揮できる人が求められているということです。チームというのは一人ひとりの得意分野と不得意分野をメンバー同士で埋め合うものですし、さまざまな局面でどのタイプの人材が欲しいのかは変わってきます。

これは企業選びのときにもあてはまり、仮に就職活動がうまくいかなかったとしても、自分がダメなわけではなく、まあたまたまそこにマッチしなかったからだと考え方を少し切り替えられるといいのかなと思っています。学生の皆さんにとって就職活動というのは緊張する場だと思いますが、あまり思いつめずに、自分の人となりが伝わる素直なコミュニケーションを取れるといいのではないかと思います。