経営成績(2026年3月期 上期)
経営成績サマリー
(単位:百万円)
| 売上高 | 87,676 | 前期比39.6%増 |
|---|---|---|
| 営業利益 | 39,183 | 前期比66.1%増 |
| 営業利益率 | 44.7% | ー |
| 経常利益 | 39,715 | 前期比64.1%増 |
| 親会社株主に帰属する中間純利益 | 27,518 | 前期比44.3%増 |
| 1株当たり中間純利益 | 115.21円 | ー |
|---|
- 26/3期上期の連結売上高・営業利益は、8月公表の業績予想を上振れ、いずれも過去最高を更新
- 日本国内での『2025 大阪・関西万博』関連のコラボレーション施策等が業績拡大に寄与
- 上期実績の上振れ等を踏まえ、通期業績予想を上方修正
【26/3期 上期決算概要】
- 上期の調整後営業利益は2025年8月8日公表時の業績予想を上回る371億円で前年同期比49.9%増加で着地。国内物販・国内ライセンス等の売上高が想定以上に拡大したことに加え、販管費も想定より下振れしたことが寄与。
- 国内物販・国内ライセンス事業は『2025 大阪・関西万博』関連のみならず、継続的なターゲットクライアント戦略による大手ライセンシー先とのコラボレーション施策、複数キャラクター展開等が寄与。国内の物販・テーマパーク事業は、限定シリーズ展開、シーズン施策等により、客数・客単価ともに前年同期比で増加。
- 海外のライセンス事業は、特に複数キャラクター戦略が進行している中国が引き続き牽引。グローバルでは、デジタルツールを活用した継続的なサンリオキャラクター訴求により、カテゴリ/商品展開の拡大、複数のキャラクター起用が進展。一方北米では、関税影響が懸念される市場環境下でも、好調なモメンタムを継続し売上高は前年同期比で増加したものの、マーケティング投資などによる販管費増加の影響により調整後営業利益は減益で着地。
売上高
(単位:百万円)
| 売上高 | 87,676 | 前期比39.6%増 |
|---|
26/3期上期の連結売上高・営業利益は、8月公表の業績予想を上振れ、いずれも過去最高を更新。
営業利益
(単位:百万円)
| 営業利益 | 39,183 | 前期比66.1%増 |
|---|
上期の営業利益は2025年8月8日公表時の業績予想を上回る391億円で前年同期比66.1%増加で着地。
報告セグメント
セグメント売上高比
① 日本:売上高522億円(前年同期比34.9%増)、営業利益254億円(前年同期比53.3%増)
物販事業は、『クロミ』『マイメロディ』などの周年キャラクターやキャラクター大賞1位の『ポムポムプリン』など複数のキャラクターが幅広い世代からの支持を受け、店舗やECサイト、卸売など、様々なチャネルが前年同期実績を大きく上回りました。特に店舗では、外国人観光客に加え国内客が大幅に増加し、客単価および客数が引き続き伸長いたしました。ここ数年取り組んできた定番商品の自動発注化による供給体制の整備やレジ台数の増加などの店舗オペレーションの改善策も奏功いたしました。
ライセンス事業は、複数キャラクター戦略が奏功するとともに、インバウンド需要や2025年日本国際博覧会(略称「大阪・関西万博」)が業績拡大に寄与いたしました。周年を迎えた『マイメロディ』や『クロミ』、『はぴだんぶい』が人気を博し、全国巡回中の「Hello Kitty展-わたしが変わるとキティも変わる-」(沖縄県立博物館・美術館:3/7-5/11、福岡市美術館:6/24-8/31)が話題を集めました。
営業損益は、売上高の増加に伴い伸長いたしました。
② 欧州:売上高45億円(前年同期比131.6%増)、営業利益12億円(前年同期比173.1%増)
ライセンス事業は、複数キャラクター戦略の継続やグローバルブランドとの取り組みが奏功し、売上高が大幅に増加いたしました。特に大手ファストファッションブランドとの取り組みが奏功したアパレルカテゴリー、複数のキャラクターが採用された玩具カテゴリーが牽引いたしました。
営業損益は、売上高の増加により伸長いたしました。
③ 北米:売上高109億円(前年同期比12.0%増)、営業利益34億円(前年同期比62.1%増)
ライセンス事業は、玩具、アパレル、デジタルカテゴリーの売上高が大幅に伸長いたしました。玩具カテゴリーは、大手玩具メーカーのぬいぐるみやフィギュアなどが好調に推移いたしました。アパレルカテゴリーは、既存ライセンシーとの取り組みにより引き続きマス市場(量販店など)向け商品展開を行いました。デジタルカテゴリーは、複数のキャラクターが登場するゲームコンテンツをさらに多くのプラットフォームで配信を開始し、売上高の拡大と認知度向上に貢献いたしました。
また、ブランド価値向上と顧客接点拡大に向けて、スポーツイベントなどにも複数参加いたしました。プロスポーツリーグのMLB(野球)やNHL(アイスホッケー)、NBA(バスケットボール)とのイベントを実施いたしました。
営業損益は、マーケティング費用が増加したものの、売上高の増加に伴い営業利益も増加いたしました。
④ 南米:売上高12億円(前年同期比79.6%増)、営業利益4億円(前年同期比92.7%増)
南米全体では、ライセンス事業において、アパレル、ヘルス&ビューティー、文具、アクセサリー、バッグカテゴリーが好調に推移いたしました。また、50周年の『マイメロディ』や20周年の『クロミ』など『ハローキティ』以外のキャラクターの人気が高まりました。
メキシコは、子供や10代向けのデスク用品などが好調の文具カテゴリーや、Tシャツなどのアパレルカテゴリーが好調に推移いたしました。ブラジルは、大手製薬会社とコラボレーションしたリップクリームがヒットしたヘルス&ビューティーカテゴリー、人気が高まっている『クロミ』が好調のアパレルカテゴリーなどが売上高増に貢献いたしました。ペルーは耐久性の高いスーツケースが人気のバッグカテゴリーやアパレルカテゴリーが売上高を牽引いたしました。
営業損益は、売上高の増加に伴い伸長いたしました。
⑤ アジア:売上高186億円(前年同期比60.6%増)、営業利益102億円(前年同期比96.2%増)
中国は、ライセンス事業において、トイ&ホビーやアパレル・アクセサリー、家庭用品カテゴリーが好調に推移いたしました。『ハローキティ』人気が継続するとともに、複数キャラクター戦略により『クロミ』や『シナモロール』の人気が継続し、『ハンギョドン』や『まるもふびより』にも注目度が集まりました。物販事業においては、新店舗オープンやポップアップストアによる顧客とのタッチポイント増加が奏功し、売上高が大幅に増加いたしました。
韓国は、ライセンス事業において、アパレル商材の需要鈍化などにより、アパレル・アクセサリーカテゴリーが苦戦いたしました。一方で複数キャラクター戦略により、ヘルス&ビューティーカテゴリーが好調に推移いたしました。
台湾は、ライセンス事業において、玩具、アパレル、食品カテゴリーが好調に推移いたしました。複数キャラクター戦略が奏功し、特に『マイメロディ』『クロミ』の人気がさらに高まりました。
香港・マカオ地区は、ライセンス事業において、金融機関や地方自治体と取り組みを行った企業特販カテゴリーが、売上高の増加に貢献いたしました。
東南アジアは、ライセンス事業において、玩具ライセンシーとの複数地域展開が売上高を牽引いたしました。また、企業特販カテゴリーも好調に推移し、売上高の増加に寄与いたしました。そして、『ハローキティ』の好調を維持するとともに、複数のキャラクターの人気も高まり、玩具や食品カテゴリーにおいても売上高が伸長いたしました。
営業損益は、アジア全体においての売上高の増加に伴い伸長いたしました。
財政状態
(単位:百万円)
| 総資産 | 214,108 | 前期比5.8%増 |
|---|---|---|
| 純資産 | 144,530 | 前期比34.3%増 |
| 自己資本比率 | 67.2% | ー |
総資産
(単位:百万円)
| 総資産 | 214,108 | 前期比5.8%増 |
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当中間連結会計期間末の総資産は2,141億円で前連結会計年度末比117億円増加しました。資産の部の主な増加項目は、現金及び預金50億円、商品及び製品30億円、未収入金6億円、流動資産のその他12億円、無形固定資産11億円、投資有価証券17億円、主な減少項目は、売掛金12億円です。
負債の部は695億円で前連結会計年度末比252億円減少しました。主な増加項目は、支払手形及び買掛金23億円、契約負債14億円、主な減少項目は、未払法人税等8億円、流動負債のその他57億円、長短借入金、社債(1年内償還予定社債を含む)及び転換社債型新株予約権付社債230億円です。
純資産
(単位:百万円)
| 純資産 | 144,530 | 前期比34.3%増 |
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純資産の部につきましては、1,445億円と前連結会計年度末比で369億円増加しました。主な増加項目は、利益剰余金196億円、転換社債型新株予約権付社債の権利行使に伴い増加した資本剰余金126億円、自己株式78億円、主な減少項目は、為替換算調整勘定25億円です。
自己資本比率は67.2%で前連結会計年度末比14.3ポイント増加しました。