IR Information 決算ハイライト

経営成績(2026年3月期第1四半期)

経営成績サマリー

(単位:百万円)

売上高 43,097 前期比49.1%増
営業利益 20,198 前期比88.0%増
営業利益率 46.9%
経常利益 20,205 前期比72.6%増
親会社株主に帰属する四半期純利益 14,190 前期比37.8%増
1株当たり四半期純利益 59.80円
  • 26/3期Q1の連結売上高・営業利益は、期初想定を上振れ、四半期として過去最高を記録
  • 『ハローキティ』の周年施策に引き続き、様々なキャラクターの周年施策が好調維持に寄与
  • 好調なQ1業績を踏まえて通期業績予想を上方修正
【26/3期Q1 決算概要】
  • 期初の業績予想に対して、Q1売上高は、特に国内物販・国内ライセンス等の拡大が寄与し、期初想定を上回る前年同期比49.1%増加。販管費は期初想定よりも下振れし、営業利益は同88.0%増加の201億円で着地
  • 国内物販・国内ライセンス事業は複数キャラクターによる大手ライセンシー先とのコラボレーション施策が奏功。国内の物販・テーマパーク事業は、国内客の増加に加えインバウンド需要の好調継続が寄与し、客数・客単価ともに前年同期比で増加。
  • 海外のライセンス事業は、デジタル接点を通じた複数キャラクターの認知度向上が、アパレルや玩具などにおけるキャラクター起用を促進し好調を継続。特に中国の伸長が好調寄与
  • 第40回「2025年サンリオキャラクター大賞」の総得票数は、海外での投票数の増加も寄与し、前年比10.7%増加の6,316万票以上の史上最多を記録し、ファンのロイヤルティ向上を加速
  • 決算期ずれによる連結調整の影響により営業利益に+20億円の影響あり

売上高

(単位:百万円)

売上高 43,097 前期比49.1%増

期初の業績予想に対して、Q1売上高は、特に国内物販・国内ライセンス等の拡大が寄与し、期初想定を上回る前年同期比49.1%増加。

営業利益

(単位:百万円)

営業利益 20,198 前期比88.0%増

販管費は期初想定よりも下振れし、営業利益は同88.0%増加の201億円で着地。

報告セグメント

セグメント売上高比

① 日本:売上高244億円(前年同期比38.1%増)、営業利益121億円(前年同期比57.9%増)

物販事業は、20周年の『クロミ』や50周年の『マイメロディ』に加え、人気投票イベント「2025年サンリオキャラクター大賞」(4/10-5/25)で1位を獲得した『ポムポムプリン』など、『ハローキティ』以外のキャラクターの人気も高まっており、売上高を押し上げました。店舗は、引き続き外国人観光客の売上高シェアが約40%と高水準を維持したことに加え、国内客も増加し、客単価および客数が伸長いたしました。ここ数年取り組んできた定番商品の自動発注化による供給体制の整備やレジ台数増などの店舗オペレーションの改善策も奏功いたしました。
ライセンス事業は、複数のキャラクター人気が継続しており、大手既存ライセンシーによる商品数の増加や契約年数の延長などにより売上高が大きく伸長いたしました。商品別でみると、インバウンド需要の高いお土産品や和柄物、カプセルトイ等に加え、「大阪・関西万博」とコラボレーションした商品が人気を博しました。また、全国を巡回中の「Hello Kitty展-わたしが変わるとキティも変わる-」(沖縄県立博物館・美術館:3/7-5/11、福岡市美術館:6/24-8/31)が認知度向上にも寄与いたしました。営業損益は、売上高の増加に伴い伸長いたしました

② 欧州:売上高21億円(前年同期比199.8%増)、営業利益6億円(前年同期比528.9%増)

ライセンス事業は、複数キャラクター戦略の継続やグローバルブランドとの取り組みが奏功し、売上高が大幅に増加いたしました。特に欧州の様々な国における大手ファストファッションブランドとの取り組みが奏功したアパレルカテゴリー、複数のキャラクターが採用された玩具カテゴリーが牽引いたしました。営業損益は、売上高の増加により伸長いたしました。

③ 北米:売上高57億円(前年同期比23.1%増)、営業利益27億円(前年同期比133.4%増)

ライセンス事業は、玩具、アパレル、デジタルカテゴリーの売上高が大幅に伸長いたしました。玩具カテゴリーは、大手玩具メーカーとアメリカ発の人気キャラクターとコラボレーションしたぬいぐるみなどが好調に推移いたしました。アパレルカテゴリーは、既存ライセンシーとの取り組みによりマス市場(量販店など)向けの商品展開が拡大いたしました。デジタルカテゴリーは、大手プラットフォームのゲームコンテンツを通じて、複数のキャラクターの認知度向上に貢献いたしました。また、ブランド価値向上に向けた施策として、ハイブランドとのコラボレーション企画を実施しました。顧客接点拡大に向けては、プロスポーツリーグのMLB(野球)、NHL(ホッケー)やNBA(バスケットボール)とのイベントを実施いたしました。営業損益は、マーケティング費用が増加したものの、売上高の増加により伸長いたしました。

④ 南米:売上高6億円(前年同期比89.2%増)、営業利益2億円(前年同期比106.2%増)

南米全体では、ライセンス事業において、アパレル、ヘルス&ビューティー、文具、アクセサリー、企業特販カテゴリーが好調に推移いたしました。また、20周年の『クロミ』や50周年の『マイメロディ』など『ハローキティ』以外のキャラクターの人気が高まりました。メキシコは、子供や10代向けのデスク用品などが好調の文具カテゴリー、女性や子供向けのマラソンイベントを開催する企業特販カテゴリーが好調に推移いたしました。ブラジルは、国内最大手の製薬会社とコラボレーションしたリップクリームがヒットしたヘルス&ビューティーカテゴリーなどが好調に推移いたしました。また、サンリオキャラクターをテーマとしたレストランでは『マイメロディ』限定メニューが注目を集めました。チリは文具カテゴリーやアパレルカテゴリーが好調に推移いたしました。ペルーはアクセサリーやアパレルカテゴリーが売上高を牽引いたしました。営業損益は、売上高の増加により伸長いたしました。

⑤ アジア:売上高100億円(前年同期比84.8%増)、営業利益57億円(前年同期比132.8%増)

中国は、ライセンス事業において、トイ&ホビーやアパレル・アクセサリー、家庭用品カテゴリーが好調に推移いたしました。前期に50周年の様々な施策を行った『ハローキティ』の人気が継続するとともに、『クロミ』や『シナモロール』などの人気も高まりました。また、『ハンギョドン』や『マイスウィートピアノ』に注目度が集まるなど、複数キャラクター戦略が奏功いたしました。物販事業は既存店舗が好調に推移するとともに新店舗のオープンにより、売上高が大幅に増加いたしました。
韓国は、ライセンス事業において、ヘルス&ビューティーカテゴリーが好調でしたが、政治体制の不安定化による景気の冷え込みや大手総合スーパーの倒産の影響により売上高が減少いたしました。
台湾は、ライセンス事業において、玩具、アパレルカテゴリーが好調に推移いたしました。また、複数キャラクター戦略が奏功し、特に『クロミ』人気が高まり、売上高が大きく伸長いたしました。
香港・マカオ地区は、ライセンス事業において、金融機関や地方自治体との取り組みを行った企業特販カテゴリーが、売上高の増加に貢献いたしました。
東南アジアは、ライセンス事業において、玩具ライセンシーとの複数地域展開が売上高を牽引いたしました。カテゴリー別では玩具カテゴリーに加え、企業特販カテゴリーが好調に推移し、売上高の増加に寄与いたしました。『ハローキティ』の好調を維持する一方で、『クロミ』や『マイメロディ』『シナモロール』など『ハローキティ』以外のキャラクター人気が高まりました。
営業損益は、アジア全体において売上高が伸長し増加いたしました。

財政状態

(単位:百万円)

総資産 196,808 前期比2.8%減
純資産 111,613 前期比3.7%増
自己資本比率 56.4%

総資産

(単位:百万円)

総資産 196,808 前期比2.8%減

当第1四半期連結会計期間末の総資産は1,968億円で前連結会計年度末比55億円減少しました。

資産の部の主な増加項目は、商品及び製品11億円、流動資産のその他9億円、主な減少項目は現金及び預金54億円、売掛金23億円です。

負債の部は851億円で前連結会計年度末比96億円減少しました。主な増加項目は支払手形及び買掛金7億円、賞与引当金6億円、主な減少項目は未払法人税等41億円、長短借入金、社債(1年内償還予定社債を含む)及び転換社債型新株予約権付社債33億円、流動負債のその他36億円です。

純資産

(単位:百万円)

純資産 111,613 前期比3.7%増

純資産の部につきましては、1,116億円と前連結会計年度末比で40億円増加しました。主な増加項目は利益剰余金63億円、主な減少項目は為替換算調整勘定22億円です。