中期経営計画の三本柱


基本方針
- 1995年以来の営業赤字を真摯に受け止め、痛切な反省の下、「第二の創業」という覚悟で取り組む
- 本中期経営計画期間中を足場固めと反転の3年と位置付け、根本課題を解決した上で、続く次期中期経営計画を再成長の3年とする
- 一人でも多くの人を笑顔にし、世界中に幸せの輪を広げていく総合エンターテイメント企業に変革する
前回中期経営計画との相違点
- 前回中期経営計画は、方向性そのものは間違っていなかったが、抽象的で具体策に欠け、組織風土を変え切れなかった結果として未達
- 本中期経営計画は、「何を誰(パートナー)とどの規模で」という具体策と実行力に拘る
- 本中期経営計画では、組織風土を実行力のあるものに変革する
- 実施期間
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2022年3月期から2024年3月期(3ヶ年)
- 目標指数
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- 本中期経営計画最終年度に、営業利益30億円までの反転を目指す
- 次期中期経営計画では、トップライン成長によって更に利益を積み増す
- 本中期経営計画では、EPS成長率30%以上を目安とし、V字回復後は、株主総利回り(TSR)を展望
- 構造改革投資として、20億円規模を見込むほか、IP育成に向けて、グローバルで数十億円~100億円規模をパートナーと共同投資
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ESG目標
- Environment(環境):CO2削減を視野に入れた調達先の見直し検討
- Social(社会):教育サービスの立ち上げ、女性管理職比率の目標設定
- Governance(ガバナンス):取締役会に於ける社外取締役比率の適正化、取締役インセンティブプランの導入、指名・報酬諮問委員会の設置
中期経営計画の進捗
3本柱の「組織風土改革」、「構造改革の完遂」、「再成長への種まき」はそれぞれ順調に進捗。
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組織風土改革
人的資本経営に相応しい制度改革を矢継ぎ早に行う
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構造改革の完遂
国内物販及び米国事業の赤字解消を1年前倒しで達成
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再成長への種まき
新規IP創造や教育事業は順調に進捗。デジタルは新たに3つの事業がスタート
財務目標とその進捗
2022年3月期 実績 |
2023年3月期 実績 |
2024年3月期 実績 |
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営業利益 | 25.37 億円 |
132.47 億円 |
269 億円 |
ROE | 8.5 % |
16.4 % |
29.2 % |
EPS | 42.49 円 |
33.74 円※ |
73.08 円※ |
※2024年4月1日付で普通株式1株につき3株の割合で株式分割を行っております。前連結会計年度の期首に当該株式分割が行われたと仮定して、「1株当たり当期純利益」を算定しております。
過去10年とこれからのサンリオ
2015年3月期以降は業績が低迷し、2021年3月期は営業赤字を計上しました。過去の取り組みを踏まえて、未来に向けた足場固めと反転として本中期経営計画を策定し、構造改革を推進した結果、黒字転換を達成しました。さらなる成長を見据え、向こう10年の価値創造ストーリーとして、営業利益500億円、時価総額1兆円の長期的な目標を掲げております。
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